MotoGP第14戦アラゴンGPは、スペインのモーターランド・アラゴンで二日目の予選を行なった。二日目も好天に恵まれ、各クラス、ドライコンディションで予選が争われた。
MotoGPクラスではマルク・マルケス(ホンダRC213V)が1分47秒187でポールポジションを獲得した。
マルケスは午前中のフリー走行3回目でトップタイムを記録し、3回のフリー走行でも総合トップに立った。アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティGP14)が総合2番手、アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティGP14)が総合3番手で続いた。前戦のウイナー、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハYZR-M1)は初日からマシンのセットアップに苦戦。フリー走行総合11番手に終わり、予選1回目から予選2回目をめざすことになった。予選1回目はロッシがトップタイムで通過。2番手には、今レースからマシンをドゥカティに乗り換えたエクトル・バルベラ(ドゥカティGP14)が続き、予選2回目に進出。計12名のライダーによって予選2回目が争われた。
予選2回目でまずリーダーボードのトップに立ったのはホルヘ・ロレンソ(ヤマハYZR-M1)だったが、アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティGP14)がすぐに逆転する。開始4分過ぎにはマルケスが、昨年に自身が記録したポールレコードを更新する1分47秒680を記録。さらに続く周回で1分47秒572とファステストラップを更新する。
各車ピットに戻り、2セット目のタイヤに履き替えて最後のアタックに出ていく。残り2分を切ったところでダニ・ペドロサ(ホンダRC213V)が1分47秒549を記録して、リーダーボードのトップに浮上する。しかし、マルケスは最後のアタックで1分47秒187を記録、今シーズン11回目のポールポジションを獲得した。
2番手に1分47秒549でペドロサが続く。最後のアタックで1分47秒685をマークしたアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティGP14)が3番手でフロントロウを獲得。ポル・エスパロガロ(ヤマハYZR-M1)は1分47秒865でイアンノーネに逆転されるまで3番手につけていたが、最後に4番手となった。
カル・クロッチロウ(ドゥカティGP14)が1分47秒897で、今シーズンベストグリッドタイの5番手を獲得。ロッシは予選2回目で1分48秒226をマークして6番手にジャンプアップした。ロレンソは1分48秒246で7番手と苦戦。
8番手に1分48秒368でステファン・ブラドル(ホンダRC213V)。終盤のアタックラップ中に転倒を喫したアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティGP14)は1分48秒542で9番手に。オープンクラストップとなる10番手には1分48秒568でアレックス・エスパロガロ(フォワード-ヤマハ)。予選2回目で転倒を喫したブラッドリー・スミス(ヤマハYZR-M1)は1分48秒810で11番手。予選2回目に進出したバルベラは、セッション終盤にコースに出たものの、ノータイムで12番手となった。
以下、予選1回目の順位で、ヨニー・ヘルナンデス(ドゥカティGP14)が1分49秒051で13番手。青山 博一(ホンダRCV1000R)は1分49秒209で予選1回目セッション4番手となり、14番手から決勝に臨む。
15番手に1分49秒274でアルバロ・バウティスタ(ホンダRC213V)。16番手に1分49秒703でスコット・レディング(ホンダRCV1000R)。17番手に1分49秒790でカレル・アブラハム(ホンダRCV1000R)。18番手に1分49秒835でニッキー・ヘイデン(ホンダRCV1000R)。19番手に1分50秒263でアレックス・デ・アンジェリス(フォワード-ヤマハ)。20番手に1分50秒635でダニロ・ペトルッチ(ART)。21番手に1分51秒280でマイケル・ラバティ(PBM)。22番手に1分51秒489でブロック・パークス(PBM)。23番手に1分52秒181でマイク・デ・ミオ(アビンティア)の順となった。
Moto2クラスではマーベリック・ビニャーレス(カレックス)が1分54秒073でポールポジションを獲得。Moto2クラスの予選は気温25度、路面温度37度のドライコンディションで争われた。午前中に行なわれたフリー走行3回目でトップタイムを記録していたビニャーレスは、予選セッション終了間際に1分54秒073を記録。Moto2クラスでは初となるポールポジションを獲得した。
2番手に1分54秒124でヨハン・ザルコ(ケータハム・スーター)。ザルコは残り6分でリーダーボードのトップに立ったが、最後にビニャーレスに逆転されてしまった。3番手に1分54秒130でミカ・カーリョ(カレックス)が続く。フランコ・モルビデリ(カレックス)が1分54秒183で、Moto2ベストグリッドとなる4番手を獲得。
エステブ・ラバット(カレックス)はセッション中盤からリーダーボードのトップをキープしていたものの、残り約15分で転倒。すぐに再スタートし、一度ピットに戻って再びコースに出たものの、1分54秒224で5番手となった。6番手に1分54秒341でトーマス・ルティ(スーター)。初日のフリー走行1回目開始直後にマシンのエンジンがブローし、エンジンの載せ替えを余儀なくされた中上 貴晶(カレックス)は、午前中のフリー走行3回目は23番手に留まったが、予選ではトップ10圏内で周回を重ね、最後のアタックで記録した1分54秒390で7番手、3列目グリッドを得た。
8番手に1分54秒391でドミニク・アガター(スーター)。9番手に1分54秒475でサンドロ・コルテセ(カレックス)。10番手に1分54秒508でマーセル・シュローター(テック3)の順で続いた。
Moto3クラスはアレックス・リンス(ホンダ)が1分58秒318でポールポジションを獲得。Moto3クラスの予選は気温22度、路面温度31度のドライコンディションで争われた。3回のフリー走行総合2番手だったリンスは、予選では中盤の22分過ぎにリーダーボードのトップに立つと、残り2分で1分58秒318のファステストラップを記録。今シーズン4回目のポールポジションを獲得した。セッション終了間際のアタックで1分58秒434を記録したダニー・ケント(ハスクバーナ)が2番手で続き、今シーズン2度目のフロントロウを獲得。フリー走行3回目で1分57秒930のサーキットベストを記録していたファン・ゲバラ(カレックス‐KTM)が、予選では自己ベストの更新はならなかったものの1分58秒470で3番手。グランプリ初となるフロントロウを獲得。
ジャック・ミラー(KTM)はフリー走行3回の総合で4番手、予選でも1分58秒476で4番手スタートとなった。5番手に1分58秒510でアレックス・マルケス(ホンダ)。6番手に1分58秒647でアレナ・バスティアニーニ(KTM)。7番手に1分58秒707でイサック・ビニャーレス(KTM)。8番手に1分58秒743でジョン・マクフィー(ホンダ)。9番手に1分58秒770でニッコロ・アントネッリ(KTM)。10番手に1分58秒828でエフレン・バスケス(ホンダ)。尾野 弘樹(ホンダ)はセッションごとに自己ベストを更新。フリー走行総合24番手から予選に臨み、1分59秒422のベストラップを記録して19番手から決勝レースに臨む。