MotoGP第15戦日本GPは、栃木県のツインリンクもてぎで二日目の予選を行なった。二日目も天候に恵まれ、各クラス、ドライコンディションで予選が争われた。
MotoGPクラスではアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティGP14)が1分44秒502でポールポジションを獲得した。
MotoGPクラスの予選は、3回のフリー走行総合上位11位以下のライダーによる予選1回目から行なわれた。この中からアレックス・エスパロガロ(フォワード-ヤマハ)とアルバロ・バウティスタ(ホンダRC213V)の二人が勝ち上がり、予選2回目に進出。フリー走行総合上位10名のライダーと共に、予選2回目に臨んだ。
予選2回目、開始4分過ぎにリーダーボードのトップに立ったのはドビジオーゾ。5分過ぎにはホルヘ・ロレンソ(ヤマハYZR-M1)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハYZR-M1)が相次いでファステストラップを更新。2セット目のタイヤでのアタックが開始されると、マルク・マルケス(ホンダRC213V)が残り3分でトップに立つ。その後、残り2分でダニ・ペドロサ(ホンダRC213V)がファステストを更新してトップに立つ。しかし、ドビジオーゾが最後のアタックで1分44秒502をたたき出し、
2010年の日本GP以来となるMotoGPクラス通算2回目、今シーズン初のポールポジションを獲得した。
2番手には1分44秒557でロッシ(ヤマハYZR-M1)が続いた。ペドロサは最後のアタックの際にセカンドアンダーブリッヂ先の12コーナーで転倒を喫したが、1分44秒755で3番手フロントロウを獲得。
マルケスは1分44秒775で4番手、ロレンソが1分44秒784で5番手。6番手に1分44秒854でアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティGP14)、7番手に1分44秒867でポル・エスパロガロ(ヤマハYZR-M1)、8番手に1分44秒898でカル・クロッチロウ(ドゥカティGP14)。ここまでのライダーが、2012年にロレンソが記録したポールレコードを更新した。
9番手に1分45秒005でステファン・ブラドル(ホンダRC213V)、10番手に1分45秒044でブラッドリー・スミス(ヤマハYZR-M1)のトップ10。予選1回目から2回目に進出したアレックス・エスパロガロは1分45秒315で11番手。バウティスタは1分45秒677で12番手。
以下、予選1回目のタイム順に13番手に1分45秒971でヨニー・ヘルナンデス(ドゥカティGP14)。14番手に1分46秒465でニッキー・ヘイデン(ホンダRCV1000R)。15番手に1分46秒499でスコット・レディング(ホンダRCV1000R)。16番手に1分46秒796でエクトル・バルベラ(ドゥカティGP14)。17番手に1分46秒876で中須賀 克行(ヤマハYZR-M1)。18番手に1分46秒915で青山 博一(ホンダRCV1000R)。19番手に1分46秒948でカレル・アブラハム(ホンダRCV1000R)。20番手に1分47秒092でアレックス・デ・アンジェリス(フォワード-ヤマハ)。21番手に1分47秒757でダニロ・ペトルッチ(ART)。22番手に1分48秒144でマイケル・ラバティ(PBM)。23番手に1分48秒185でマイク・デ・ミオ(FTR)。24番手に1分48秒261でブロック・パークス(PBM)の順で決勝レースに臨む。
Moto2クラスはエステブ・ラバット(カレックス)が1分50秒854でポールポジションを獲得した。Moto2クラスの予選は気温23度、路面温度35度のドライコンディションで争われた。セッション序盤からラバットとトーマス・ルティ(スーター)がリーダーボードのトップを争い、中盤の開始17分過ぎにルティがトップに立つと終盤までその座をキープする。ラバットは中盤以降、アタックを重ねるも、なかなかルティのタイムを更新できない。しかし、セッション終了間際にラバットは1分50秒854のファステストラップを記録。チェコGP以来、今シーズン8回目となるポールポジションを獲得した。
ルティは終盤にタイムを更新することができず、1分50秒887で2番手に。ヨハン・ザルコ(ケータハム・スーター)が終盤のアタックで1分51秒157を記録し、3番手を獲得した。
4番手に1分51秒222でマーベリック・ビニャーレス(カレックス)。5番手に1分51秒312でミカ・カーリョ(カレックス)。中上 貴晶(カレックス)は最後のアタックで1分51秒317の自己ベストを記録、2列目6番手スタートを獲得した。
7番手に1分51秒454でフリアン・シモン(カレックス)。8番手に1分51秒524でフランコ・モルビデリ(カレックス)。9番手に1分51秒543でアクセル・ポンス(カレックス)。10番手に1分51秒555でマーセル・シュローター(テック3)の順で続いた。高橋裕紀(モリワキ)は1分52秒377で24番手、小山知良(NTS)は1分52秒646で27番手から決勝レースに臨む。
Moto3クラスはダニー・ケント(ハスクバーナ)が1分56秒555でポールポジションを獲得。Moto3クラスの予選は気温24度、路面温度39度のドライコンディションで開催された。セッション序盤、開始5分過ぎにファステストラップを記録したのはアレックス・リンス(ホンダ)。しかし、リンスはその直後にヘアピンで転倒を喫してしまう。このため、ピットに戻ってマシン修復に時間をかけることになった。
開始6分過ぎにニッコロ・アントネッリ(KTM)がリーダーボードのトップに立ち、セッション中盤までをリードする。残り20分を切ったところでミゲール・オリビエラ(マヒンドラ)がトップに。オリビエラは2周連続でファステストラップを更新する。
ケントが残り5分を切ったところで1分56秒770を記録してトップに立つと、続く周回で1分56秒555を記録。2012年に自身が記録したベストポールタイムを大きく更新して、今シーズン初のポールポジションを獲得した。
セッション終了間際のアタックで1分56秒899をたたき出したアントネッリが2番手に浮上。3番手に1分56秒907でジョン・マクフィー(ホンダ)が続き、オリビエラは1分57秒049で4番手に。
タイトルを争うジャック・ミラー(KTM)はセッション序盤に5コーナーでハイサイドを起こし転倒。ピットに戻ってマシンを修復した後、終盤に1分57秒081を記録して5番手。6番手に1分57秒100でイサック・ビニャーレス(KTM)が続いた。ポイントリーダーのアレックス・マルケス(ホンダ)は1分57秒114で7番手。8番手に1分57秒170でブラッド・ビンダー(マヒンドラ)が続き、リンスは1分57秒212で9番手。10番手に1分57秒230でファン・ゲバラ(カレックス‐KTM)の順となった。ワイルドカードの日本勢は大久保 光(ホンダ)が1分58秒364で26番手、山田 誓己(ホンダ)が1分59秒361で31番手から決勝に臨む。