MotoGP第12戦イギリスGPは、イギリスのシルバーストンサーキットで二日目の予選を行なった。二日目も気温、路面温度共に低いコンディションの中で午後の予選が行なわれた。
MotoGPクラスは、マルク・マルケス(ホンダRC213V)が2分00秒829でポールポジションを獲得。MotoGPクラスの3回のフリー走行でトップに立ったのはマルケス。総合12番手以下のライダーによって争われる予選1回目で上位につけたスコット・レディング(ホンダRCV1000R)と、アルバロ・バウティスタ(ホンダRC213V)の二人を加えた12名のライダーによって、予選2回目が争われた。
予選2回目では、真っ先にコースインしたホルヘ・ロレンソ(ヤマハYZR-M1)がリーダーボードのトップに立つが、背後につけていたアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティGP14)がすぐにファステストを更新する。マルケスは開始6分過ぎに2分01秒259を記録してトップに立ち、1回目のアタックを終了。その後、ニュータイヤに交換して2回目のアタックが始まると、ロレンソが2分01秒175を記録してトップに立つ。しかし、マルケスが残り30秒で2分00秒829をたたき出して、4戦連続となる今シーズン10回目のポールポジションを獲得した。マルケスはフリー走行1回目から予選2回目までの全セッションでトップタイムを記録。二日目午前中のフリー走行3回目では転倒を喫したものの、影響はなかった。
2番手に最後のアタックで2分01秒140を記録したドビジオーゾが、3戦連続2番グリッドを獲得。ロレンソは最後にドビジオーゾに逆転され、2分01秒175で3番手となった。
4番手に2分01秒448でアレックス・エスパロガロ(フォワード-ヤマハ)が続き、オープンクラスのトップを獲得。ダニ・ペドロサ(ホンダRC213V)は2分01秒464で5番手。バレンティーノ・ロッシ(ヤマハYZR-M1)は2分01秒550で6番手となった。
7番手に2分01秒593でホームレースのブラッドリー・スミス(ヤマハYZR-M1)、チームメイトのポル・エスパロガロ(ヤマハYZR-M1)が2分01秒747で8番手。9番手に2分01秒973でステファン・ブラドル(ホンダRC213V)。10番手に2分02秒064でアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティGP14)の順で続いた。イアンノーネは予選2回目のセッション中盤のアタック中に転倒を喫してしまった。予選1回目から2回目に進出したレディングは2分02秒116で11番手、バウティスタは2分03秒618で12番手。
以下、予選1回目のタイム順にヨニー・ヘルナンデス(ドゥカティGP14)が2分03秒046で13番手。カレル・アブラハム(ホンダRCV1000R)が2分03秒206で14番手。カル・クロッチロウ(ドゥカティGP14)が2分03秒407で15番手。
青山 博一(ホンダRCV1000R)はフリー走行3回総合16番手で予選1回目に挑み、2分03秒563で16番グリッドから決勝に臨む。以下、17番手に2分03秒686でアレックス・デ・アンジェリス(フォワード-ヤマハ)。18番手に2分03秒696でレオン・キャミア(ホンダRCV1000R)。19番手に2分04秒755でダニロ・ペトルッチ(ART)。20番手に2分04秒836でマイケル・ラバティ(PBM)。21番手に2分04秒957でエクトル・バルベラ(FTR)。22番手に2分05秒451でマイク・デ・ミオ(FTR)。23番手に2分06秒106でブロック・パークス(PBM)の順で続いた。
Moto2クラスではヨハン・ザルコ(ケータハム・スーター)が2分07秒094でポールポジションを獲得。Moto2クラスの予選は気温17度、路面温度23度のドライコンディションで争われた。ザルコはセッション序盤からリーダーボードのトップに立つと、その座を一度も譲ることなく、5回ファステストを更新。残り10分を切ったところで2分07秒094を記録し、Moto2クラスでは初となるポールポジションを獲得した。
2番手に2分07秒467でミカ・カーリョ(カレックス)。3番手に2分07秒487でシモーネ・コルシ(フォワード・KLX)が続き、ポイントリーダーのエステブ・ラバット(カレックス)は2分07秒632で4番手に。フリー走行3回目でセッショントップに立っていたジョナス・フォルガー(カレックス)が2分07秒906で5番手。
6番手に2分07秒979でトーマス・ルティ(スーター)。7番手に2分08秒014でサム・ロウズ(スピードアップ)。8番手に2分08秒055でマーベリック・ビニャーレス(カレックス)。9番手に2分08秒102でサンドロ・コルテセ(カレックス)。10番手に2分08秒123でフランコ・モルビデリ(カレックス)の順で続いた。
中上 貴晶(カレックス)は2分08秒189で12番手スタート。長島 哲太(TSR)はフリー走行3回目で転倒し、右足と右肩を骨折。ヘリコプターで近郊の大学病院に搬送され、今大会を欠場することになった。
ダコタ・マモラ(スーター)は33番手で予選を通過。ワイルドカード参戦のジェレミー・マクウイリアムズ(テイラー・メイド)はトップタイムの107%をクリアできず、予選不通過となった。
Moto3クラスはアレックス・リンス(ホンダ)が2分13秒112でポールポジションを獲得。Moto3クラスの予選は気温16度、路面温度24度のドライコンディションで争われた。セッション序盤をリードしたのはニッコロ・アントネッリ(KTM)。アントネッリは開始5分過ぎに2分13秒925を記録してリーダーボードのトップをキープする。セッション中盤の開始20分直前にアレックス・マスブー(ホンダ)がファステストを更新するが、その直後にアレックス・マルケス(ホンダ)が逆転。さらにリンスがファステストを更新してトップに立つ。残り6分を切ったところでマルケスが2分13秒450を記録してトップを奪回するが、アタックラップ中のリンスは直後に2分13秒112を記録。このタイムを上回る者はおらず、リンスが今シーズン3回目となるポールポジションを獲得した。リンスは午前中のフリー走行3回目でもトップタイムを記録している。
アントネッリがセッション終盤のアタックで2分13秒224を記録し、前戦チェコに続いてフロントロウスタートとなる2番手を獲得。マルケスは2分13秒450で3番手スタートとなった。
4番手に2分13秒711でアレナ・バスティアニーニ(KTM)。5番手に2分13秒768でブラッド・ビンダー(マヒンドラ)。6番手に2分13秒855でマスブー。7番手に2分13秒888でミゲール・オリビエラ(マヒンドラ)の順で続き、ジャック・ミラー(KTM)は2分14秒184で8番手スタート。9番手に2分14秒324でイサック・ビニャーレス(KTM)。10番手に2分14秒384でニコラス・アジョ(ハスクバーナ)が続いた。初日総合トップのダニー・ケント(ハスクバーナ)は2分14秒500で12番手からのスタートとなった。