MotoGP第6戦イタリアGPは、イタリアのムジェロサーキットで二日目の予選を行なった。二日目は午前、午後のセッション共に好天に恵まれ、各クラス、ドライコンディションで予選が争われた。
MotoGPクラスでは、マルク・マルケス(ホンダRC213V)が1分47秒270でポールポジションを獲得。3回のフリー走行総合でトップに立ったのはダニ・ペドロサ(ホンダRC213V)。ペドロサは予選直前のフリー走行4回目でもトップタイムを記録し、予選2回目に臨む。
予選2回目でまずトップタイムを記録したのはホルヘ・ロレンソ(ヤマハYZR-M1)。しかし、直後にマルケスがファステストラップを更新してトップに立つ。その後、各ライダー一度ピットに戻り2回目のアタックに出たのだが、マルケスが記録したタイムを上回る者はおらず、マルケスが開幕から6戦連続となるポールポジションを獲得した。
2番手に1分47秒450でアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティGP14)が続き、MotoGPベストグリッドを獲得。ロレンソは2回目のアタックで1分47秒521とベストを更新して3番手を獲得し、ここまでの3人がフロントロウからスタートすることになった。
ペドロサは予選2回目の最後のアタックで1分47秒584を記録し4番手。5番手に1分47秒612でポル・エスパロガロ(ヤマハYZR-M1)が続いたが、2回目のアタック中に9コーナーで転倒。ポル・エスパロガロ自身に大きなダメージはなかったものの、マシンが壊れ、それ以上のアタックを行なうことができなかった。
6番手に1分47秒659でカル・クロッチロウ(ドゥカティGP14)が続き、クロッチロウは今シーズンベストグリッドを獲得。ブラッドリー・スミス(ヤマハYZR-M1)が1分47秒681で7番手。アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティGP14)が1分47秒754で8番手。ステファン・ブラドル(ホンダRC213V)が1分47秒765で9番手。バレンティーノ・ロッシ(ヤマハYZR-M1)はフリー走行3回の総合では6番手だったが、予選2回目は1分47秒791で10番手となった。
予選1回目をトップで勝ち上がり、予選2回目に進出したアルバロ・バウティスタ(ホンダRC213V)が1分48秒132で11番手。予選1回目2番手のアレックス・エスパロガロ(フォワード-ヤマハ)が1分48秒218でオープンクラストップの12番手となった。バウティスタとアレックス・エスパロガロは予選直前のフリー走行4回目で転倒を喫している。
ヨニー・ヘルナンデス(ドゥカティGP14)が1分48秒722で13番手。スコット・レディング(ホンダRCV1000R)が1分48秒754で14番手。ミケーレ・ピロ(ドゥカティ GP14)が1分48秒794で15番手。カレル・アブラハム(ホンダRCV1000R)が1分48秒894で16番手。青山 博一(ホンダRCV1000R)はフリー走行3回総合18番手で予選1回目に進出、1分49秒505で17番手から決勝に臨む。
以下、18番手に1分49秒780でコーリン・エドワーズ(フォワード-ヤマハ)。19番手に1分49秒932でエクトル・バルベラ(FTR)。20番手に1分50秒505でマイケル・ラバティ(PBM)。21番手に1分50秒515でマイク・デ・ミオ(FTR)。22番手に1分50秒875でブロック・パークス(PBM)。負傷欠場のダニロ・ペトルッチ(ART)の代役として、午前中のフリー走行3回目から走行を開始したミシェル・ファブリッツオ(ART)が1分53秒116で23番手。ファブリッツォはSBKのシートをシーズン途中で失い、今回、急きょ代役に起用された。また、ニッキー・ヘイデン(ホンダRCV1000R)は、初日の走行でスペインGP以来痛みを訴えていた右手の状態が悪化したため、今レースを欠場することになった。
Moto2クラスではエステブ・ラバット(カレックス)が1分52秒718でポールポジションを獲得した。Moto2クラスの予選は気温23度、路面温度43度のドライコンディションで争われた。午前中のフリー走行3回目をトップで終えていたラバットが、予選でもセッション序盤にトップに立つ。ラバットは開始7分過ぎに1分53秒188を記録し、続く周回で1分52秒718とファステストを更新。昨年のポル・エスパロガロが記録したベストラップには届かなかったものの、今シーズン4回目のポールポジションを獲得した。ラバットは初日のウエットのフリー走行2回目を除いて、ドライのセッションを全てトップタイムで終えている。
2番手に1分52秒901でサム・ロウズ(スピードアップ)が続いた。ロウズはMoto2クラスでのベストグリッド、初のフロントロウを獲得。3番手に1分52秒915でサンドロ・コルテセ(カレックス)が続き、コルテセは開幕戦カタール以来のフロントロウスタートとなった。
4番手に1分53秒008でジョナス・フォルガー(カレックス)。5番手に1分53秒093でドミニケ・エジャーター(スーター)。6番手に1分53秒162でルイス・サロム(ポンス・カレックス)。7番手に1分53秒167でジョルディ・トーレス(スーター)。8番手に1分53秒258でフランコ・モルビデリ(カレックス)。9番手に1分53秒291でトーマス・ルティ(スーター)。10番手に1分53秒313でマーセル・シュローター(テック3)の順で続く。ミカ・カーリョ(カレックス)は1分53秒331で11番手。
中上 貴晶(カレックス)は午前中のフリー走行3回目18番手、午後の予選ではウイークベストの1分53秒610を記録し15番手から決勝に臨む。マーベリック・ビニャーレス(カレックス)は1分53秒665で16番手スタートとなった。長島 哲太(TSR)はフリー走行3回目30番手、予選では1分54秒958の自己ベストを記録し、27番手から決勝に臨む。
Moto3クラスはアレックス・リンス(ホンダ)が1分56秒999でポールポジションを獲得。Moto3クラスの予選は気温21度、路面温度36度のドライコンディションで争われた。セッション序盤をリードしたのはエフレン・バスケス(ホンダ)。バスケスは開始10分過ぎにリーダーボードのトップに立つ。その後、開始17分過ぎにアレックス・マルケス(ホンダ)がトップを奪取するが、その約1分30秒後にジャック・ミラー(KTM)がトップに浮上。しかし、その直後にジャックの背後につけていたリンスが1分56秒999を記録してトップに立つ。リンスのこのタイムは昨年記録されたサーキットベストラップを更新するもの。その後、このタイムを上回る者は現れず、リンスが開幕戦カタール以来となる今シーズン2回目のポールポジションを獲得した。
ミラーはセッション終盤に1分57秒264と自己ベストを更新するが、リンスのタイムには及ばず2番手に。ヤコブ・コンフェイル(KTM)が1分57秒326で、今シーズンのベストグリッドとなる3番手を獲得した。
ホームレースのロマーノ・フェナティ(KTM)は1分57秒435で4番手。5番手に1分57秒580でアレックス・マスブー(ホンダ)。6番手に1分57秒881でアレックス・マルケス(ホンダ)。カレル・ハニカ(KTM)が、1分57秒937でグランプリベストグリッドとなる7番手を獲得。ファン・ゲバラ(カレックス‐KTM)も1分57秒967で8番手とグランプリベストグリッド獲得となった。9番手に1分57秒972でブラッド・ビンダー(マヒンドラ)。バスケスはセッション終盤に自己ベストとなる1分58秒021を記録したが、10番手に留まった。