MotoGP第6戦イタリアGPは、イタリアのムジェロサーキットで、1日目の2回のフリー走行を行なった。午前中のフリー走行1回目は各クラス、ドライコンディションで行なわれたが、午後のMoto3クラス2回目のセッション終盤に雨が降り出し、MotoGP、Moto2はウエットコンディションとなった。
MotoGPクラスでは、マルク・マルケス(ホンダRC213V)が1分48秒004で初日総合トップに立った。
MotoGPクラスのフリー走行1日目、午前中のフリー走行1回目はドライコンディションで行なわれたが、午後の2回目はMoto3クラスのフリー走行2回目終盤に振り出した雨の影響で、スリックタイヤでもレインタイヤでも中途半端な路面コンディションとなった。
セッション序盤にアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティGP14)、アルバロ・バウティスタ(ホンダRC213V)、ミケーレ・ピロ(ドゥカティ GP14)、カレル・アブラハム(ホンダRCV1000R)がコースに出たものの、タイムを記録することなくピットに戻る。セッション終盤に走行したニッキー・ヘイデン(ホンダRCV1000R)、青山 博一(ホンダRCV1000R)、バウティスタ、ピロがタイムを記録し、ピロがフリー走行2回目のセッショントップとなった。コーリン・エドワーズ(フォワード-ヤマハ)とホルヘ・ロレンソ(ヤマハYZR-M1)も終盤にコースに出たものの、タイムを記録しないままピットに戻った。
これにより、初日の総合結果はフリー走行1回目のタイム順となり、1回目のセッションの終盤にファステストラップを記録してトップに立ったマルケスが初日総合トップとなった。総合2番手に1分48秒386でバレンティーノ・ロッシ(ヤマハYZR-M1)。ロッシは1回目でセッション中盤からリーダーボードのトップにつけ、最後までアタックを続けたが、マルケスにコンマ382秒差の2番手となった。
総合3番手に1分48秒434でアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティGP14)、総合4番手に1分48秒518でドビジオーゾが続き、ロレンソは1分48秒665で総合5番手。
総合6番手に1分48秒743でアレックス・エスパロガロ(フォワード-ヤマハ)が続き、オープンクラスのトップとなった。総合7番手に1分48秒925でステファン・ブラドル(ホンダRC213V)、総合8番手に1分48秒980でカル・クロッチロウ(ドゥカティGP14)が続く。1分49秒030で総合9番手となったバウティスタは、1回目のセッション中に転倒を喫した。総合10番手に1分49秒030でブラッドリー・スミス(ヤマハYZR-M1)。
ダニ・ペドロサ(ホンダRC213V)は1分49秒203で総合11番手。ポル・エスパロガロ(ヤマハYZR-M1)は、1回目のセッション中に1コーナーで転倒を喫したが、すぐにピットに戻りマシンを乗り換えて走行を続行。1分49秒308のベストラップで総合12番手となった。コーリン・エドワーズ(フォワード-ヤマハ)が1分49秒818で総合13番手。ワイルドカード参戦のピロは1分50秒030で総合14番手。青山は1分50秒143の総合15番手で初日を終えた。
以下、総合16番手に1分50秒189でヨニー・ヘルナンデス(ドゥカティGP14)。総合17番手に1分50秒327でアブラハム、総合18番手に1分50秒440でスコット・レディング(ホンダRCV1000R)。総合19番手に1分51秒396でエクトル・バルベラ(FTR)。総合20番手に1分52秒164でマイク・デ・ミオ(FTR)。総合21番手に1分52秒748でマイケル・ラバティ(PBM)。総合22番手に1分53秒775でブロック・パークス(PBM)、総合23番手に1分55秒369でヘイデンの順で続いた。スペインGPで負ったケガでフランスGPを欠場し、ホームレースの今レースから復帰を目指していたダニロ・ペトルッチ(ART)は、ドクターストップにより今レースも欠場することになった。チームは初日には代役を立てなかったが、ミシェル・ファブリッツォが二日目より代役として参戦する予定。
Moto2クラスはエステブ・ラバット(カレックス)が1分52秒860で初日総合トップ。Moto2クラスのフリー走行1日目は、午前中の1回目はドライ、午後の2回目はウエットコンディションとなった。フリー走行1回目はトーマス・ルティ(スーター)、マティア・パッシーニ(フォワード・KLX)、ラバットの3人がセッション中盤以降にリーダーボードのトップを争い、ラバットは最後のアタックでファステストラップを記録してトップに立った。
ウエットとなったフリー走行2回目はランディ・クルメナヒャー(スーター)がトップタイムを記録。2番手にヨハン・ザルコ(ケータハム・スーター)、3番手にミカ・カーリョ(カレックス)が続き、長島哲太(TSR)がセッション4番手と健闘した。
初日総合の順位は1回目のタイム順となり、ラバットが総合トップでウイークをスタート。総合2番手に終盤のアタックで自己ベストの1分52秒866を記録したサンドロ・コルテセ(カレックス)が続き、ルティは1分53秒121で総合3番手となった。
総合4番手に1分53秒149でジョナス・フォルガー(カレックス)。総合5番手に1分53秒392でアレックス・デ・アンジェリス(スーター)。総合6番手に1分53秒427でパッシーニ、総合7番手に1分53秒512でルイス・サロム(ポンス・カレックス)。総合8番手に1分53秒602でシモーネ・コルシ(フォワード・KLX)。総合9番手に1分53秒751でジョルディ・トーレス(スーター)。総合10番手に1分53秒778でマーセル・シュローター(テック3)。カーリョは1分53秒788で総合11番手。中上貴晶(カレックス)は1分54秒105で総合16番手、ウエットの2回目は29番手だった。ウエットのフリー走行2回目で4番手につけた長島は、初日の総合ではドライの1回目に記録した1分55秒757の28番手で初日を終えた。
Moto3クラスはアレックス・マルケス(ホンダ)が1分58秒713で初日総合トップ。Moto3クラスのフリー走行1日目は午前中の1回目はドライ。午後の2回目もドライでスタートしたが、セッション終了7分を切ったあたりで小雨が落ち始め、多くのライダーはピットに戻り、そのままセッション終了となった。フリー走行1回目で3番手につけていたマルケスは、2回目の残り約10分で1分58秒713のファステストラップを記録。雨が落ち始めたためこのタイムを上回る者はおらず、マルケスが2回目のセッショントップとなり、初日総合でもトップとなった。
総合2番手に1分58秒714でホームレースのロマーノ・フェナティ(KTM)。1回目のセッションでトップに立っていたアレックス・リンス(ホンダ)は2回目に自己ベストを更新することができず、1回目に記録した1分58秒757で総合3番手となった。
ポイントリーダーのジャック・ミラー(KTM)が1分58秒783で総合4番手に続き、総合5番手に1分59秒021でファン・ゲバラ(カレックス‐KTM)。総合6番手に1分59秒056でフランシスコ・バグナイア(KTM)。総合7番手に1分59秒060でミゲール・オリビエラ(マヒンドラ)。総合8番手に1分59秒085でニコラス・アジョ(ハスクバーナ)。総合9番手に1分59秒087でイサック・ビニャーレス(KTM)。総合10番手に1分59秒089でブラッド・ビンダー(マヒンドラ)の順となった。ランキング3位につけるエフレン・バスケス(ホンダ)は1分59秒097で初日総合11番手となった。