MotoGP第6戦イタリアGP、Moto3クラスは、イタリアのムジェロサーキットで決勝レースを行ない、ミゲール・オリベイラ(KTM)が優勝した。
Moto3クラスの決勝レースは好天に恵まれ、気温23度、路面温度37度のドライコンディションで争われた。好スタートを決めたのは2番グリッドの尾野 弘樹(ホンダ)だったが、すぐに集団に飲み込まれてしまう。レース序盤から8人のライダーによる接近戦が展開。特にロングストレートとその後の1コーナーの進入で順位が目まぐるしく変動しながら周回を重ねていく。序盤をリードしたのはロマーノ・フェナティ(KTM)、エネア・バスティアニーニ(ホンダ)、ニッコロ・アントネッリ(ホンダ)のホームレースのイタリア勢が積極的にトップをねらってバトルを繰り広げる。中盤になるとオリベイラがレースをリード。接戦によりペースが落ち、後続集団がトップ争いに追いつき、集団は一時15台前後までふくらみ、フェナティ、ダニー・ケント(ホンダ)ら序盤のトップ争いをリードしたライダーまでも一時は後方へ下がってしまった。
オリベイラは中盤以降のレースをリード。終盤になるとケント、フェナティが再びトップ争いに追いつき、最終ラップは10人のライダーによるトップ争いとなった。この中から、エフレン・バスケス(ホンダ)とカレル・ハニカ(KTM)が最終ラップに転倒しリタイア。最終コーナーにトップで入ったオリベイラは、そのままトップでゴールラインを越え、グランプリ初優勝を達成した。
ケントは最終コーナーの進入で2位に浮上。オリベイラのスリップについたものの、前に出ることができず2位でチェッカー。フェナティはフランシスコ・バグナイア(マヒンドラ)のスリップから抜け出し、3位表彰台を獲得。バグナイアが僅差の4位で続き、5位のバスティアニーニ、6位のアントネッリも僅差で続いた。
ホルヘ・ナバーロ(ホンダ)は第二集団のトップとなる7位でゴール。8位にイサック・ビニャーレス(ハスクバーナ)、9位にアレックス・マスボー(ホンダ)、10位にブラッド・ビンダー(KTM)の順で続き、尾野 弘樹(ホンダ)は11位に入賞。ファビオ・クアルタラーロ(ホンダ)はレース中盤の10周目の最終コーナーで単独転倒しリタイア。鈴木 竜生(マヒンドラ)は15周目に転倒リタイアに終わった。