MotoGP第6戦イタリアGP、Moto2クラスは、イタリアのムジェロサーキットで決勝レースを行ない、ティト・ラバット(カレックス)が優勝した。
Moto2クラスの決勝レースも好天に恵まれ、気温24度、路面温度44度のドライコンディションで争われた。好スタートを決めたのはドミニク・アガター(カレックス)。トーマス・ルティ(カレックス)が2番手に続き、ルティが2周目にトップに浮上する。ところがルティは3周目の12コーナーで単独転倒、これで再びアガターがトップに立つが、4周目にラバットがトップに浮上する。
ラバットとアガターは何度かポジションを入れ替えたものの、6周目以降はレースをリード、レース中盤には後続とのリードを広げて独走態勢を築く。ラバットのリードは10周目には約1秒4まで広がったが、後方からアガターを交わして10周目に2番手に浮上したヨハン・ザルコ(カレックス)がレース中盤にラバットのリードを削り始め、16周目にはその差は約コンマ4秒まで縮まる。ラバットはこれに反応してペースを上げ、終盤には再びその差を広げ、ザルコも最終ラップのセクター1で自己ベストを更新してプッシュしたものの、勝負をしかけるところまでは行かず、ラバットがコンマ308秒差で逃げ切り、今シーズン初優勝を飾った。
2位にザルコが入賞し、ランキングトップをキープ。3位にアガターが続き、昨年のインディアナポリス以来となる表彰台を獲得。
ポールポジションスタートのサム・ロウズ(スピードアップ)は、2周目の1コーナーでシモーネ・コルシ(カレックス)と接触、コルシが転倒したため審議対象となったものの、アウト側からかぶせたコルシのリアタイヤがイン側にいたロウズのフロントに接触して転倒したことからレーシングアクシデントとして、ロウズに対するペナルティ等はなかった。
接戦の5位争いを制して、ルイス・サロム(カレックス)が今シーズンベストの5位に入賞。6位にハビエル・シメオン(カレックス)、7位にフリアン・シモン(スピードアップ)が入賞した。8位にサンドロ・コルテセ(カレックス)、9位にアクセル・ポンス(カレックス)が続き、サロム、シメオン、シモンと5位争いを展開していた、ロレンソ・バルダッサーリ(カレックス)は16周目にコースオフ、復帰したものの、ポジションを落とし10位でチェッカー。
11位争いはアレックス・リンス(カレックス)とアレックス・マルケス(カレックス)の二人が接戦を繰り広げ、リンスが11位、僅差の12位にマルケスが入賞した。中上 貴晶(カレックス)は13位に入賞した。
ポイント争いはザルコがランキングトップをキープ。ルティがノーポイントに終わり、優勝したラバットがランキング2位に浮上した。