MotoGP第17戦マレーシアGPはマレーシアのセパンサーキットで二日目の予選を行なった。二日目は好天に恵まれ、全クラス全セッション、ドライコンディションで争われた。
MotoGPクラスでは、マルク・マルケス(ホンダRC213V)が1分59秒791でポールポジションを獲得。MotoGPクラスの3回のフリー走行でトップに立ったのはダニ・ペドロサ(ホンダRC213V)。ペドロサは午前中のフリー走行3回目でトップタイムを記録、総合2番手にホルヘ・ロレンソ(ヤマハYZR-M1)、総合3番手にマルク・マルケス(ホンダRC213V)が続き、フリー走行総合上位10名のライダーが予選2回目に進出。11番手以下のライダーにより争われる予選1回目では、アルバロ・バウティスタ(ホンダRC213V)がトップタイムを記録し、2番手に青山 博一(ホンダRCV1000R)が続き、上位2名が予選2回目に進出した。
MotoGPクラスの予選2回目は気温35度、路面温度56度のドライコンディションで争われた。マルケスは開始4分50秒過ぎに2分00秒245を記録してリーダーボードのトップに立つと、2セット目のアタックでマルケス自身が昨年記録したポールレコード、2分00秒011を更新する)1分59秒791をたたき出し、今シーズン13回目のポールポジションを獲得した。シーズン13回目のポールポジション獲得は、グランプリ最高峰クラス史上初(1971年以降の記録)となる。なお、今年のセパンテストでは1分59秒台が記録されているが、公式レースで2分を切るタイムは初となった。
2番手に1分59秒973でペドロサ、3番手に2分00秒203でホルヘ・ロレンソ(ヤマハYZR-M1)。ステファン・ブラドル(ホンダRC213V)が2分00秒472で4番手。5番手に2分00秒703でアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティGP14)。6番手に2分00秒740でバレンティーノ・ロッシ(ヤマハYZR-M1)。7番手に2分00秒801でアレックス・エスパロガロ(フォワード-ヤマハ)。8番手に2分01秒119でカル・クロッチロウ(ドゥカティGP14)。9番手に2分01秒263でブラッドリー・スミス(ヤマハYZR-M1)。予選1回目から2回目に進出したバウティスタは2分02秒294で10番手に。青山は予選2回目の最初のアタック中に転倒。青山自身に大きなダメージはなかったものの、走行を継続することができず、2分10秒568で11番手となった。青山は予選1回目では2分02秒020をマークしている。
フリー走行3回目で転倒したポル・エスパロガロ(ヤマハYZR-M1)は、予選2回目に出走できず12番手となった。以下、予選1回目の順にヨニー・ヘルナンデス(ドゥカティGP14)が2分02秒184で13番手。ニッキー・ヘイデン(ホンダRCV1000R)が2分02秒330で14番手。カレル・アブラハム(ホンダRCV1000R)が2分02秒548で15番手。16番手に2分02秒682でエクトル・バルベラ(ドゥカティGP14)。17番手に2分02秒874でスコット・レディング(ホンダRCV1000R)。18番手に2分03秒165でアレックス・デ・アンジェリス(フォワード-ヤマハ)。19番手に2分03秒874でダニロ・ペトルッチ(ART)。20番手に2分04秒539でマイケル・ラバティ(PBM)。21番手に2分04秒784でマイク・デ・ミオ(FTR)。22番手に2分05秒208でブロック・パークス(PBM)の順となった。
初日の転倒で左ヒジを傷めたアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティGP14)は、午前中のフリー走行3回目を走ったものの、ケガの影響から予選とレースをキャンセルすることになった。
Moto2クラスでは、ポイントリーダーのエステブ・ラバット(カレックス)が2分07秒429でポールポジションを獲得。Moto2クラスの予選は気温33度、路面温度56度のドライコンディションで争われた。フリー走行3回目でもトップタイムを記録していたラバットは、開始7分過ぎに2分07秒429を記録してトップに立つと、このタイムを上回る者はおらず、そのままトップの座をキープ。今シーズン10回目のポールポジションを獲得した。2番手には、チームメイトのラバットを追うランキング2位のミカ・カーリョ(カレックス)が2分07秒587で続き、マークVDSレーシングが予選ワンツーを獲得。2分07秒706で3番手のサンドロ・コルテセ(カレックス)が、今シーズン5回目のフロントロウを獲得した。
4番手に2分07秒754でマーベリック・ビニャーレス(カレックス)。5番手に2分07秒849でトーマス・ルティ(スーター)。中上 貴晶(カレックス)は最後のアタックで2分07秒875のベストラップを記録して、2列目6番手から決勝に臨む。
7番手に2分07秒886でフリアン・シモン(カレックス)。8番手に2分07秒956でヨハン・ザルコ(ケータハム・スーター)。9番手に2分08秒133でドミニク・アガター(スーター)。10番手に2分08秒144でアクセル・ポンス(カレックス)の順で続き、小山知良(NTS)は2分09秒710で28番手から決勝に臨む。
Moto3クラスはジャック・ミラー(KTM)が2分12秒450でポールポジションを獲得。Moto3クラスの予選は気温32度、路面温度52度のドライコンディションで争われた。セッション序盤にリーダーボードトップに立ったのはエフレン・バスケス(ホンダ)。バスケスは中盤の21分過ぎにファステストを更新するが、その直後にヤコブ・コンフェイル(KTM)がトップに浮上する。その後、開始23分過ぎに午前中のフリー走行3回目でトップタイムを記録していたジョン・マクフィー(ホンダ)がリーダーボードのトップに立つ。
残り10分を切って終盤のアタックが始まるが、バックストレートでは多数のライダーがクリアラップを待つためにスロー走行でタイミングをうかがう。ミラーもスリップに付かれることを嫌ってタイミングを図っていたが、残り5分でアタックラップに出ると、2分12秒450のファステストラップを記録。昨年のポールレコードを更新し、今シーズン8回目のポールポジションを獲得した。
2番手に2分12秒909でマクフィーが続き、マクフィーはグランプリベストグリッドを獲得。3番手に2分13秒016でコンフェイル。4番手に2分13秒040でバスケス。ポイントリーダーのアレックス・マルケス(ホンダ)はアタックラップに出た残り6分の6コーナーで転倒、自己ベストの更新はならなかったものの、2分13秒315でセカンドロウ5番手を確保した。
6番手に2分13秒434でロマーノ・フェナティ(KTM)。7番手に2分13秒529でダニー・ケント(ハスクバーナ)。8番手に2分13秒556でイサック・ビニャーレス(KTM)。9番手に2分13秒679でミゲール・オリビエラ(マヒンドラ)。10番手に2分13秒709でアレナ・バスティアニーニ(KTM)の順で続く。初日トップのニッコロ・アントネッリ(KTM)は、2分13秒990で13番手。ランキング3位のアレックス・リンス(ホンダ)は2分14秒444で17番手に終わった。