MotoGP第16戦オーストラリアGPは、オーストラリアのフィリップアイランドサーキットで1日目の2回のフリー走行を行なった。初日は好天に恵まれ、各クラス、フリー走行1回目、2回目共にドライコンディションで行なわれた。
MotoGPクラスでは、ホルヘ・ロレンソ(ヤマハYZR-M1)が1分29秒602で初日総合トップに立った。1回目のセッションを2番手で終えていたロレンソは、2回目はセッション序盤の開始7分過ぎにトップに立つと、そのままリーダーボードのトップをキープする。しかし、セッション終盤、残り10分を切った4回目のコースイン直後に4コーナーでフロントからスリップダウン。ロレンソはすぐに立ち上がり、ピットに戻ったものの、走行を続行することはできなかった。それでもフリー走行2回目でロレンソのタイムを上回る者はおらずトップでセッションを終え、初日総合でもトップとなった。
総合2番手に1分29秒749でアレックス・エスパロガロ(フォワード-ヤマハ)が続いた。ソフトコンパウンドタイヤのメリットを生かしたアレックス・エスパロガロは、フリー走行1回目でトップタイムを記録。2回目は自己ベストを更新できず、セッション6番手に終わったものの、初日総合では2番手につけた。
マルク・マルケス(ホンダRC213V)は開始5分過ぎ、開始6分過ぎに自己ベストを更新してリーダーボードのトップに立ったが、その直後にロレンソに逆転されてしまう。マルケスは終盤までアタックを続けたもののタイム更新はならず、2回目は1分29秒752でセッション2番手だったが、初日総合では3番手となった。
アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティGP14)が1分29秒803で総合4番手に続いたが、イアンノーネはセッション終盤に下りの10コーナー進入でフロントからスリップダウンを喫した。総合5番手のアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティGP14)もセッション序盤の10コーナー進入でフロントからスリップダウン。ピットに戻ってマシンを乗り換えてから走行を続行し、終盤に1分29秒945と自己ベストを更新した。
バレンティーノ・ロッシ(ヤマハYZR-M1)は1回目4番手、2回目5番手、2回目に記録した1分29秒954で総合6番手。総合7番手に1分30秒076でカル・クロッチロウ(ドゥカティGP14)が続いた。ポル・エスパロガロ(ヤマハYZR-M1)はセッション開始10分過ぎに4コーナーでフロントからスリップダウン。マシンを乗り換えて走行を続行し、1分30秒103の自己ベストを更新して、総合8番手となった。
総合9番手に1分30秒281でヨニー・ヘルナンデス(ドゥカティGP14)。総合10番手に1分30秒289でダニ・ペドロサ(ホンダRC213V)。ブラッドリー・スミス(ヤマハYZR-M1)が1分30秒313で総合11番手。ステファン・ブラドル(ホンダRC213V)が1分30秒678で総合12番手。ニッキー・ヘイデン(ホンダRCV1000R)が1分31秒034で総合13番手。アレックス・デ・アンジェリス(フォワード-ヤマハ)が1分31秒108で総合14番手。アルバロ・バウティスタ(ホンダRC213V)が1分31秒137で総合15番手に続く。総合16番手に1分31秒143でエクトル・バルベラ(ドゥカティGP14)。総合17番手に1分31秒174でスコット・レディング(ホンダRCV1000R)。総合18番手に1分31秒219でカレル・アブラハム(ホンダRCV1000R)。
青山 博一(ホンダRCV1000R)は1回目19番手、2回目は開始10分前後に4コーナーでフロントからスリップダウンして転倒。ピットに戻ってマシンを乗り換えて走行を続行し、1分31秒264の自己ベストでセッション17番手につけたが、初日総合では19番手となった。
以下、総合20番手に1分31秒723でダニロ・ペトルッチ(ART)。総合21番手に1分32秒191でマイク・デ・ミオ(FTR)。総合22番手に1分32秒506でブロック・パークス(PBM)。総合23番手に1分32秒843でマイケル・ラバティ(PBM)の順で続いた。
Moto2クラスはエステブ・ラバット(カレックス)が1分33秒057で初日総合トップ。フリー走行1回目でトップタイムを記録していたラバットは、2回目のセッションも開始11分過ぎにリーダーボードのトップに立って以降、5回自己ベストを更新。1回もピットに戻ることなく、レース周回数を越える28周連続ラップを行なった。残り約10分で1分33秒057を記録し、初日のセッションを完全制覇。
2回目のセッション終盤に自己ベストとなる1分33秒655をマークしたサンドロ・コルテセ(カレックス)は、1回目は10番手に終わっていたが、2回目には2番手にジャンプアップ。総合でも2番手で初日を終えた。2回目のセッション終盤まで2番手につけていたトーマス・ルティ(スーター)は、最後にコルテセに逆転されセッション3番手。2回目に記録した1分33秒681で総合でも3番手となった。
総合4番手に1分33秒696でジョルディ・トーレス(スーター)が続いたが、トーレスは2回目では20番手に終わり、1回目に記録したタイムで初日総合4番手に。ミカ・カーリョ(カレックス)はフリー走行1回目でコースアウトした際に止まりきれず、タイヤバリアに衝突して投げ出されるアクシデントに遭った。幸いスピードが落ちており、タイヤバリアと同じ高さの土の上に落ちたため大きなダメージはなかった。しかし、2回目のセッションでも10コーナーの立ち上がりでハイサイド転倒を喫し、メディカルに運ばれたためタイム更新はならず、1回目に記録した1分33秒759で総合5番手。マーベリック・ビニャーレス(カレックス)も2回目のセッション中に転倒。修復に時間がかかり、転倒前に記録した1分33秒820でセッション4番手となったが、初日総合では6番手。
総合7番手に1分33秒917でフリアン・シモン(カレックス)。総合8番手に1分33秒967でジョナス・フォルガー(カレックス)。総合9番手に1分34秒077でマティア・パッシーニ(フォワード・KLX)。総合10番手に1分34秒081でサム・ロウズ(スピードアップ)の順で続いた。中上 貴晶(カレックス)は1回目14番手、2回目14番手、2回目に記録した1分34秒276で初日総合16番手。長島 哲太(TSR)の代役として、日本GPに続いての参戦となった小山知良(NTS)は1回目のセッションで転倒し32番手。マシンを修復して臨んだ2回目は1分35秒886と自己ベストを更新して30番手につけ、総合32番手で初日を終えた。
Moto3クラスはダニー・ケント(ハスクバーナ)が1分36秒906で初日総合トップ。1回目にトップタイムを記録したケントは、午後の2回目も中盤にリーダーボードのトップをキープしていたが、1回目の自己ベストを上回ることはできずセッション5番手で終了。しかし、1回目にケントが記録したタイムをだれも上回ることはできず、初日総合でトップとなった。
フリー走行2回目に1分37秒033のファステストラップを記録したジャック・ミラー(KTM)は、2回目のセッションでトップタイムを記録したものの、総合では2番手となった。
総合3番手に1分37秒065でエフレン・バスケス(ホンダ)。バスケスは1回目は12番手に終わったが、2回目は2番手でセッションを終えた。総合4番手に1分37秒077でファン・ゲバラ(カレックス‐KTM)、総合5番手に1分37秒086でブラッド・ビンダー(マヒンドラ)。ポイントリーダーのアレックス・マルケス(ホンダ)は1回目は2番手につけたが、2回目は6番手に終わり、1回目に記録した1分37秒142で総合6番手。
総合7番手に1分37秒213でヤコブ・コンフェイル(KTM)。総合8番手に1分37秒240でニコラス・アジョ(ハスクバーナ)。総合9番手に1分37秒258でアレックス・リンス(ホンダ)。総合10番手に1分37秒396でイサック・ビニャーレス(KTM)の順で続いた。ビニャーレスは2回目のセッション終盤に転倒を喫したが、ダメージはなかった模様。