MotoGP第18戦バレンシアGPは、スペインのバレンシア、リカルド・トルモサーキットで二日目の予選を行なった。
MotoGPクラスでは、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハYZR-M1)が1分30秒843でポールポジションを獲得。MotoGPクラスの3回のフリー走行でトップに立ったのはマルク・マルケス(ホンダRC213V)。総合12番手以下のライダーが行なう予選1回目で上位につけた、ステファン・ブラドル(ホンダRC213V)とミケーレ・ピロ(ドゥカティGP14)の二人を加え、12名のライダーによって予選2回目が争われた。予選2回目の路面コンディションはドライ。気温20度、路面温度27度というコンディションだった。
ロッシは3回のフリー走行総合では7番手、予選直前のフリー走行4回目でも7番手だったものの、予選2回目では開始4分過ぎにリーダーボードのトップに立つ。その後、ホルヘ・ロレンソ(ヤマハYZR-M1)、ポル・エスパロガロ(ヤマハYZR-M1)、アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティGP14)に逆転されたものの、2セット目のタイヤでのアタックが始まった11分過ぎにトップを奪還。その直後にイアンノーネがトップを奪い返したが、ロッシは最後のアタックで1分30秒843を記録。2010年のフランスGP以来となる、MotoGPクラス通算50回目、グランプリ通算60回目のポールポジションを獲得した。
2番手に1分30秒975でイアンノーネが続き、イタリアGP、サンマリノGPに続くベストグリッドとなる2番手を獲得。終盤のアタックで自己ベストを更新したダニ・ペドロサ(ホンダRC213V)が、1分30秒999で3番手のフロントロウを確保した。
ロレンソは1分31秒049で4番手。フリー走行1回目から4回目までトップにつけていたマルク・マルケス(ホンダRC213V)は、フリー走行3回目で転倒。さらに予選2回目でもセッション終盤のアタック中、区間ベストを更新した直後の4コーナーで転倒を喫し、1分31秒144で5番手に終わった。これにより、マルケスのシーズン中のポールポジション獲得記録は13回となった。
6番手に1分31秒307でポル・エスパロガロ(ヤマハYZR-M1)。7番手に1分31秒324でブラッドリー・スミス(ヤマハYZR-M1)。8番手に1分31秒359でカル・クロッチロウ(ドゥカティGP14)。9番手に1分31秒426でアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティGP14)が続き、予選1回目から勝ち上がったブラドルは1分31秒443で10番手に。
アレックス・エスパロガロ(フォワード-ヤマハ)が1分31秒486でオープントップの11番手を獲得。ワイルドカード参戦のミケーレ・ピロ(ドゥカティGP14)は、予選1回目を2番手で勝ち上がり予選2回目に進出したが、1分32秒617で12番手となった。
以下、予選1回目の結果順にアルバロ・バウティスタ(ホンダRC213V)が1分32秒160で13番手。スコット・レディング(ホンダRCV1000R)が1分32秒315で14番手。ヨニー・ヘルナンデス(ドゥカティGP14)が1分32秒321で15番手。16番手に1分32秒395でニッキー・ヘイデン(ホンダRCV1000R)。17番手に1分32秒443でエクトル・バルベラ(ドゥカティGP14)。青山 博一(ホンダRCV1000R)はフリー走行総合17番手で予選1回目を行なった。1分32秒449で18番手となったが、12番手から17番手の青山までの差は僅差の接戦だった。
19番手に1分32秒453でアレックス・デ・アンジェリス(フォワード-ヤマハ)が続いたが、デ・アンジェリスは予選1回目直前のフリー走行4回目で激しい転倒を喫した。ワイルドカード参戦のランディ・ド・ピュニエ(スズキGSX-RR)は1分32秒509で、20番手。以下、21番手に1分32秒683でダニロ・ペトルッチ(ART)、22番手に1分32秒808でマイケル・ラバティ(PBM)、23番手に1分33秒019でカレル・アブラハム(ホンダRCV1000R)、24番手に1分33秒972でブロック・パークス(PBM)、25番手に1分34秒510でマイク・デ・ミオ(FTR)の順で続いた。
Moto2クラスはエステブ・ラバット(カレックス)が1分35秒199でポールポジションを獲得。Moto2クラスの予選は気温19度、路面温度23度のドライコンディションで争われた。午前中に行なわれたフリー走行3回目でトップタイムを記録していたラバットは、セッション終盤に差し掛かった残り15分でリーダーボードのトップに立つと、その後、2回ファステストラップを更新。残り6分でヨハン・ザルコ(ケータハム・スーター)がラバットを逆転してトップに浮上したものの、ラバットは残り2分で1分35秒199を記録し、今シーズン11回目となるポールポジションを獲得。これにより、ラバットは中量級クラス(250、Moto2)のシーズン最多ポール獲得記録を更新した。
2番手に1分35秒242でザルコが続き、フランコ・モルビデリ(カレックス)が1分35秒420でグランプリベストグリッド、Moto2クラス初フロントロウとなる3番手を獲得。
4番手に1分35秒532でトーマス・ルティ(スーター)。5番手に1分35秒566でハビエル・シメオン(スーター)。6番手に1分35秒630でマーセル・シュローター(テック3)。7番手に1分35秒639でジョナス・フォルガー(カレックス)。8番手に1分35秒653でマーベリック・ビニャーレス(カレックス)。9番手に1分35秒670でミカ・カーリョ(カレックス)。10番手に1分35秒711でルイス・サロム(ポンス・カレックス)の順で続いた。中上 貴晶(カレックス)は1分36秒263で22番手、長島 哲太(TSR)は1分38秒326で35番手から明日の決勝レースに臨む。
Moto3クラスではニッコロ・アントネッリ(KTM)が1分39秒183でポールポジションを獲得。Moto3クラスの予選は気温20度、路面温度26度のドライコンディションで争われた。初日トップのアントネッリは、二日目午前中のフリー走行3回目で12番手に終わったものの、予選ではセッション終盤の残り3分を切ったところで1分39秒183のファステストラップを記録。グランプリ初ポールポジションを獲得した。
午前中のフリー走行3回目でトップタイムを記録していたジャック・ミラー(KTM)は、残り7分で1分39秒251を記録してリーダーボードのトップに立ったが、終盤のアタックでクリアラップを得ることができず、アントネッリに逆転されて2番手。ラップタイムもフリー走行3回目の自己ベストを更新できなかった。3番手に1分39秒556でアレックス・マルケス(ホンダ)が続いたが、マルケスはリーダーボードのトップに立っていたセッション中盤に転倒。ピットに戻って再びコースに出たものの、自己ベスト更新はならなかった。明日の決勝はタイトルを争うミラーとマルケスがフロントロウからスタートすることになる。
4番手に1分39秒637でイサック・ビニャーレス(KTM)。5番手に1分39秒716でアレックス・リンス(ホンダ)。カレル・ハニカ(KTM)は1分39秒731で6番手につけたものの、終盤のアタック中に転倒を喫してしまった。7番手に1分39秒750でニコラス・アジョ(ハスクバーナ)。8番手に1分39秒775でジョン・マクフィー(ホンダ)。9番手に1分39秒869でエフレン・バスケス(ホンダ)、10番手に1分39秒884でファン・ゲバラ(カレックス‐KTM)の順で続いた。