MotoGP第16戦オーストラリアGPは、オーストラリアのフィリップアイランドサーキットで二日目の予選を行なった。二日目もドライコンディションで争われたが、MotoGPクラスの予選1回目のセッション途中に雨がぱらつき始める。続く予選2回目のセッション開始時も雨がぱらつく状態でスタートを切った。幸い雨は本降りにはならず、ポールレコードが更新されるほどのコンディションではなかったものの、ドライでセッションが争われた。
MotoGPクラスでは、マルク・マルケス(ホンダRC213V)が1分28秒408でポールポジションを獲得。MotoGPクラスの3回のフリー走行でトップに立ったのはホルヘ・ロレンソ(ヤマハYZR-M1)。ダニ・ペドロサ(ホンダRC213V)はフリー走行総合で11番手となり、総合10番手以下のライダーによって争われる予選1回目から予選2回目をめざすことになった。予選1回目はセッション終盤に雨が落ち始めたが、ペドロサがトップタイムを記録。青山 博一(ホンダRCV1000R)が2番手に続き、青山は初の予選2回目進出となった。
予選2回目は真っ先にコースインしたロレンソのリードで始まるが、その直後にフリー走行4回目をトップで終えていたアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティGP14)がリーダーボードのトップにつける。これをマルケスが逆転し、マルケスは2周連続でファステストを更新するが、開始5分過ぎにペドロサがトップに浮上。
2セット目のアタックが始まった開始12分過ぎ、ロレンソがトップに立つが、直後にカル・クロッチロウ(ドゥカティGP14)が逆転してトップに浮上する。しかし、その約20秒後に1分28秒408を記録したマルケスが、今シーズン12回目のポールポジションを獲得した。
クロッチロウが1分28秒642で今シーズンベストグリッドとなる2番手を獲得。ロレンソは1分28秒650で3番手フロントロウを確保した。
4番手に1分28秒656でブラッドリー・スミス(ヤマハYZR-M1)が続き、ペドロサは1分28秒675で5番手にジャンプアップ。6番手に1分28秒866でアレックス・エスパロガロ(フォワード-ヤマハ)。イアンノーネは1分28秒887で7番手。8番手に1分28秒956でバレンティーノ・ロッシ(ヤマハYZR-M1)。9番手に1分28秒968でポル・エスパロガロ(ヤマハYZR-M1)。10番手に1分29秒088でアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティGP14)。
11番手に1分29秒155でステファン・ブラドル(ホンダRC213V)。青山 博一(ホンダRCV1000R)は1分29秒955で12番手となり、今シーズンベストグリッドを獲得。
以下、予選1回目の順位で、13番手に1分30秒280でスコット・レディング(ホンダRCV1000R)。14番手に1分30秒348でエクトル・バルベラ(ドゥカティGP14)。15番手に1分30秒542でニッキー・ヘイデン(ホンダRCV1000R)。16番手に1分30秒569でカレル・アブラハム(ホンダRCV1000R)。17番手に1分30秒635でアルバロ・バウティスタ(ホンダRC213V)。18番手に1分30秒729でヨニー・ヘルナンデス(ドゥカティGP14)。19番手に1分30秒812でダニロ・ペトルッチ(ART)。20番手に1分31秒431でマイク・デ・ミオ(アビンティア)。21番手に1分31秒492でマイケル・ラバティ(PBM)。22番手に1分31秒730でブロック・パークス(PBM)。23番手に1分32秒595でアレックス・デ・アンジェリス(フォワード-ヤマハ)の順となった。
Moto2クラスではエステブ・ラバット(カレックス)が1分32秒470でポールポジションを獲得。フリー走行3回目でもトップタイムを記録していたラバットは、予選でも序盤からリーダーボードのトップに立つ。開始9分過ぎにトップに立つと、3周連続でファステストを更新。中盤の20分過ぎに新ポールポジションレコードラップとなる1分32秒470を記録し、前戦に続き、今シーズン9回目のポールポジションを獲得。ここまでの全セッションでトップタイムを記録し、タイトル確定をかけて明日の決勝レースに臨む。
2番手に1分32秒485でヨハン・ザルコ(ケータハム・スーター)。ランキング2位のミカ・カーリョ(カレックス)は、1分32秒698で3番手からラバットを追うことになる。
明日のレースでラバットがタイトルを確定するための条件は、ラバットが優勝(今季8勝目)し、カーリョが表彰台を逃した場合。または、ラバットが2位で、カーリョが8位以下。ラバットが3位で、カーリョが12位以下。ラバットが4位で、カーリョが15位以下だった場合となる。
4番手に1分32秒712でマーベリック・ビニャーレス(カレックス)。5番手に1分32秒757でトーマス・ルティ(スーター)。6番手に1分32秒824でサンドロ・コルテセ(カレックス)。7番手に1分32秒938でサム・ロウズ(スピードアップ)。8番手に1分32秒941でジョルディ・トーレス(スーター)。9番手に1分32秒960でハビエル・シメオン(スーター)。10番手に1分32秒964でマーセル・シュローター(テック3)が続いた。中上 貴晶(カレックス)は1分33秒391で19番手、小山知良(NTS)は1分34秒862で30番手から決勝に臨む。
Moto3クラスはアレックス・マルケス(ホンダ)が1分36秒050でポールポジションを獲得。午前中のフリー走行3回目を4番手で終えていたマルケスは、予選開始7分過ぎにリーダーボードのトップに立つと、セッション終盤までトップをキープ。終盤には混戦のアタックの中でもうまくスペースを見つけ、残り5分で1分36秒050のファステストを記録。ポールレコードタイムを更新して、今シーズン3回目のポールポジションを獲得した。
チームメイトのアレックス・リンス(ホンダ)が最後のアタックで1分36秒064を記録して2番手に。ファン・ゲバラ(カレックス‐KTM)が1分36秒389で、アラゴンに続いて2度目のフロントロウ獲得となる3番手につけた。
初日トップのダニー・ケント(ハスクバーナ)は1分36秒419で4番手。5番手に1分36秒521でジョン・マクフィー(ホンダ)が続く。前中のフリー走行3回目でトップタイムを記録していたエフレン・バスケス(ホンダ)は1分36秒572で6番手に。
7番手に1分36秒640でジャスパー・イベマ(マヒンドラ)。ホームレースのジャック・ミラー(KTM)は終盤のアタックの際、集団の中でスペースを見つけられずに苦戦。最後のアタックでは1コーナー先でアタックをやめてしまい、その前周に記録した1分36秒672で3列目8番手からスタートすることになった。9番手に1分36秒688でアレックス・マスブー(ホンダ)。10番手に1分36秒692でロマーノ・フェナティ(KTM)の順で続いた。