MotoGP第5戦スペインGP Moto3クラス1日目 プラクティス
2025/04/25
MotoGP第5戦スペインGP Moto3クラス1日目、フリー走行1とプラクティスが金曜日、スペイン南部のヘレス・サーキットで開催された。待ち焦がれたヨーロッパラウンドのために、朝6時台から詰めかけたファンも居た。
Moto3クラスのフリー走行1は、日本時間午後4時(現地時間午前9時)から35分間で開催された。気温16度、路面温度21度、湿度58%、部分的に雲はあるものの青空の広がるドライコンディション。風も強くなく、コースを見る限りは、昨年10月にこの地方で200人以上の死者を出した洪水や、今年に入っての更なる洪水の爪痕は全く感じられなかった。
この走行では、ホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)が1分44秒299を記録しトップ。2番手はアルバロ・カルペ(KTM)1分45秒077で、レッドブル・KTM・アジョのワンツーだった。3番手はアドリアン・フェルナンデス(ホンダ)が入り1分45秒223。12番手に山中琉聖(KTM)で1分45秒836、15番手は古里太陽(ホンダ)で1分46秒013。
日本時間午後8時15分(現地時間午後1時15分)から35分間で始まったプラクティスは、気温23度、路面温度33度、湿度57%、多少雲はあるものの晴れたドライコンディション。午前に比べると風が強かった。開始早々、2周目に1分46秒747のトップタイムを記録したルカ・ルネッタ(ホンダ)が転倒、イエローフラッグが出された。ルエダがすぐにルネッタの記録を更新し、3周目には1分44秒924を記録、序盤ただ一人1分44秒台を出す。
中盤に入り、フェルナンデスが1コーナー、ダビド・アルマンサ(ホンダ)が2コーナーで転倒。イエローフラッグが出された。午前からマシンに問題を抱えていたリカルド・ロッシ(ホンダ)やダビド・ムニョス(KTM)はピット作業に時間を要していた。
終盤、残り8分を切ると、続々とタイヤ交換を終えたライダーがピットアウト。トップのルエダは、15周目に1分43秒770までタイムを縮めて、1番手となった。2番手に10周目で1分44秒812を記録したカルペが入り、再びレッドブルのワンツーとなった。3番手に10周目1分44秒827を記録した古里。4番手が16周目に1分44秒847を出した山中。
残り3分を切ってからの終盤は、10コーナーで二コラ・カラッロ(ホンダ)、6コーナーでノア・デッドウィラー(KTM)、13コーナーでルネッタの2度目の転倒があり、イエローフラッグが出され、ラップキャンセルが多かった。
トップのルエダと2番手カルペの差は1秒042と開いたものの、2番手から4番手の山中までの差は僅か0.035秒。古里と山中の二人は上位14番手までに入り、予選はQ2からスタート出来る。山中は昨年、1分45秒105のレース最速ラップ記録も残しており、明日の予選、明後日の決勝に向けて、古里、山中に期待が膨らむ。今日は転倒が多く、トップ10内に2台となったホンダ勢の活躍にも期待したい。
Moto3クラスは、明日、日本時間午後3時40分(現地時間午前8時40分)からフリー走行2を30分間行ない、日本時間午後7時50分(現地時間午後12時50分)から各15分で開催される予選Q1、Q2と続く。
MotoGP 第5戦スペインGP Moto3クラス1日目 プラクティス
1 ホセ・アントニオ・ルエダ (KTM) 1分43秒770 (P)
2 アルバロ・カルペ (KTM) 1分44秒812 (P)
3 古里太陽 (ホンダ) 1分44秒827 (P)
4 山中琉聖 (KTM) 1分44秒847 (P)
5 ジェイコブ・ルールストン (KTM) 1分44秒984 (P)
6 ダビド・ムニョス (KTM) 1分44秒993 (P)
7 アンヘル・ピケラス (KTM) 1分45秒051 (P)
8 ジョエル・ケルソ (KTM) 1分45秒060 (P)
9 ルシェ・モードレー (KTM) 1分45秒091 (P)
10 アドリアン・フェルナンデス (ホンダ) 1分45秒153 (P)
こんな記事も読まれています