EWC第1戦ル・マン24時間 決勝
2025/04/21
2025年シーズンのEWC(耐久世界選手権)開幕戦ル・マン24時間の決勝レースがフランスのル・マン(ブガッティサーキット)で行なわれ、YART - YAMAHA(YAMAHA)が782周を回り、優勝した
決勝レースはスタートから雨となり、ウエットの難しいコンディションで始まったが、1周目からトップチームのYART - YAMAHA、YOSHIMURA SERT MOTUL(SUZUKI)らが転倒するなど、波乱の序盤戦となった。その後、雨は上り、スタートから2時間ほどが経過したころから路面は乾いて行ったが、再び雨となり、転倒やトラブルが続出。ナイトセッションでは再び路面状況が改善したものの、夜明け前に再び雨が降り、オイルが路面に出たことから2回のセーフティーカーランが行なわれるなど、波乱の展開が続いた。
YART - YAMAHAは序盤の転倒後、すぐに挽回し、3時間目にトップに立つと7時間目までその座をキープしたが、8時間目にトップに立ったKawasaki Webike Trickstar(KAWASAKI)が、2番手以下に3周のリードを取ってトップを走る。Kawasaki Webike Trickstarは残り約3時間半で初めて転倒を喫するが、すぐに再スタートを切り、トップをキープ。次のピットインでマシン修復に時間を取られたため、2番手を走るYART - YAMAHAとの差が縮まったものの、残り1時間となる23時間経過時点までトップをキープしていた。
ところが、霧雨のような雨が降り出し、路面がウェットとなった残り1時間半を切ったところで、Kawasaki Webike Trickstarは2回目の転倒を喫し、マシン修復のピット作業の間にYART - YAMAHAが逆転しトップに浮上する。
YART - YAMAHAは残り1時間を切ってトップに浮上すると782周を回り、開幕戦を制した。24時間の大半でトップをキープしていたKawasaki Webike Trickstarは最後の転倒が響き、トップと同一周回の782周ながら、1分37秒890差の2位となった。トップから9周遅れの773周を回ったERC Endurance #6(BMW)が3位に入賞。
4位に772周を回ったBMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM(BMW)、5位にMAXXESS BY BMRT 3D(KAWASAKI)が入賞。
序盤の転倒で8時間目の段階で28番手まで後退していたYOSHIMURA SERT MOTUL(SUZUKI)は着実に挽回し、6位に入賞。渥美心がレース中のベストラップとなる1分36秒084を記録した。
SSTクラスのトップとなる7位にNATIONAL MOTOS HONDA FMA(HONDA)が入賞。羽田大河が所属するF.C.C. TSR Honda France(HONDA)は8位に入賞。9位にTeam Bolliger Switzerland #8(KAWASAKI)が続き、SSTクラス2位、10位に石塚健が所属するDafy-Rac 41- Honda(HONDA)が続いた。
大久保光、渡辺一樹、伊藤元治、奥田教介が所属する日本チームのTeam Etoile(BMW)は12位、SSTクラス4位に入賞。鳥羽海渡が所属するHonda No Limits(HONDA)は19位でチェッカーを受けた。芳賀瑛大が所属するAviobike WRS(DUCATI)は257周を回ったがリタイアとなった。
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