MotoGP第9戦ドイツGP、MotoGPクラスは、ドイツのザクセンリンクで決勝レースを行ない、マルク・マルケス(ホンダ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温27度、路面温度42度のドライコンディションで争われた。ダニ・ペドロサ(ホンダ)が好スタートで1コーナーに飛び込むが、アウトからホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)がペドロサをパス。マルケスもインからトップをねらうが、2コーナーに向けてインを取ったロレンソがトップに立ち、1周目を終える。
レースは序盤からロレンソ、マルケス、ペドロサ、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)の4人が後続を引き離してトップ集団を形成。5周目の12コーナーでロッシがペドロサを交わして3位に浮上し、13コーナーでマルケスがロレンソを交わしてトップに浮上する。
マルケスはここから逃げに入り、6周目には約コンマ5秒のリードを取り、ファステストラップを更新した7周目にはその差を1秒に広げる。2位争いは接戦で、8周目に12コーナーでロッシがロレンソを交わして2位に浮上。しかし、3人がバトルを繰り広げる間に、マルケスの逃げを許してしまうことになる。
マルケスはレース中盤には約4秒とリードを取り独走、第2戦アメリカズGP以来となる今シーズン2勝目をマークした。
2位争いはロッシを先頭に、11周目の1コーナーでペドロサがロレンソを交わして3位に浮上、ロレンソはこのころから遅れ始め、単独4位走行となる。ロッシとペドロサの2位争いの接戦は中盤以降続き、17周目の12コーナーでついにペドロサがロッシの前に出ることに成功。その後もペドロサとロッシは終盤戦まで接戦を繰り広げる。残り3周となったあたりからロッシが遅れ始め、ペドロサは単独2位に。トップのマルケスとの間にあった約3秒の差を少しづつ縮めていく。しかし、ペドロサはマルケスの背後までは迫ることができず、2位でチェッカー。レプソル・ホンダが今シーズン初のワンツーフィニッシュを飾り、ペドロサはランキング10位から7位に浮上した。
ロッシは3位でゴール。ランキングトップの座を守り、ロレンソが4位に終わったことで、ポイント差を13ポイントに拡大して前半戦を終了した。
序盤から単独5位をキープしていたアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)が5位に入賞。6位にブラドリー・スミス(ヤマハ)、7位にカル・クロッチロウ(ホンダ)、8位にポル・エスパロガロ(ヤマハ)、9位にダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)、10位にアレックス・エスパロガロ(スズキ)が入賞。終盤までチームメイトのアレックス・エスパロガロと競り合った、マーベリック・ビニャーレス(スズキ)は僅差の11位でフィニッシュ。、
ヨニー・エルナンデス(ドゥカティ)が12位に続き、オープントップとなる13位にエクトル・バルベラ(ドゥカティ)が入賞。アルバロ・バウティスタ(アプリリア)は今シーズンベストタイとなる14位に入賞、ジャック・ミラー(ホンダ)が15位に入賞した。
以下、16位にニッキー・ヘイデン(ホンダ)、17位にユージン・ラバティ(ホンダ)、18位にアレックス・デ・アンジェリス(ART)、19位にロリス・バズ(フォワード-ヤマハ)、20位にマイケル・ラバティ(アプリリア)の順で続き、クラウディオ・コルティ(フォワード-ヤマハ)は2度ピットに入り、2度目のピットインでリタイア。、アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)は8位走行中の15周目に6コーナーで転倒リタイア、青山 博一(ホンダ)は5周目に転倒リタイア、マイク・デ・ミオ(ドゥカティ)は5周目に転倒リタイア、スコット・レディング(ホンダ)は1周目の最終コーナーで転倒しリタイアに終わった。
これで2015年のMotoGPシリーズの前半戦が終了。サマーブレイクに入り、8月の第2週に開催されるインディアナポリスGPより後半戦がスタートする。