MotoGP第9戦ドイツGP、Moto2クラスは、ドイツのザクセンリンクで決勝レースを行ない、ハビエル・シメオン(カレックス)が優勝した。
Moto2クラスの決勝レースは気温27度、路面温度40度のドライコンディションで争われた。シメオンは好スタートで飛び出すが、1コーナー立ち上がりでトップに浮上したのはフランコ・モルビデリ(カレックス)。1周目をモルビデリ、シメオン、ヨハン・ザルコ(カレックス)の順で通過する。シメオンは2周目の11コーナーでトップを奪還するが、3周目の1コーナーでモルビデリがトップを奪い返す。
4周目の1コーナーでシメオン、モルビデリがブレーキング勝負でややラインを外し、後方からザルコが一気にトップに浮上。ザルコはペースを上げ、4周目には約コンマ4秒のリードを取る。レース序盤はザルコにモルビデリがくらいつき、ザルコはトップの座をキープするものの逃げることができない。シメオンを加えた3名が後続を引き離しながら中盤すぎまでトップ争いを展開する。
レース終盤に入った21周目に再びザルコが逃げにかかり、いったんはコンマ8秒ほどのリードを取るものの、これに反応し、モルビデリを交わして2位に浮上したシメオンがザルコの背後にぴったりと付き、ザルコは逃げることができない。一度は遅れたかに見えたモルビデリもトップ争いに追いつき、再び3台のバトルとなる。
シメオンは26周目の1コーナーでザルコをかわしてトップに。ザルコもその背後にぴたりと迫る。最終ラップの29周目にコース中盤でシメオンの背後についたザルコだったが、前に出ることはできず、そのままシメオンがグランプリ初優勝となるチェッカーを受けた。僅差の2位にザルコが続き、ランキングトップをキープ。
モルビデリは最後にトップ争いから遅れ、さらに後方から追い上げてきたティト・ラバット(カレックス)とアレックス・リンス(カレックス)に接近を許す。最終ラップの12コーナーでラバットがモルビデリの前に出るが、最終コーナーの13コーナー進入でモルビデリはラバットのインをねらう。しかし、ここでモルビデリはスリップダウン。アウト側にいたラバットが巻き込まれ、両者転倒してしまう。これでリンスが3位表彰台を獲得した。
4位にシモーネ・コルシ(カレックス)、5位にトーマス・ルティ(カレックス)が続き、序盤は15位前後を走行、追い上げた中上 貴晶(カレックス)が今シーズンベストとなる6位入賞を果たした。
以下、7位にロレンソ・バルダッサーリ(カレックス)、8位にフリアン・シモン(スピードアップ)、9位にドミニク・エガター(カレックス)、10位にサンドロ・コルテセ(カレックス)の順で続いた。