MotoGP第8戦オランダGP、MotoGPクラスは、オランダのアッセンで決勝レースを行ない、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温20度、路面温度30度のドライコンディションで争われた。ポールポジションからスタートしたロッシは好スタートでレースをリード。2番手のマルク・マルケス(ホンダ)にコンマ413秒のリードを取って、1周目を終える。ここからロッシとマルケスのマッチレースが始まり、4周目以降、コンマ1秒差の接近戦を繰り広げる。ロッシは19周目までトップの座をキープするが、残り7周となった20周目の1コーナーでマルケスがロッシを交わしてこのレースで初めてトップに浮上する。ロッシもマルケスに離されることなく、コンマ1秒前後の差でついていき、24周目の10コーナーでマルケスのインをついてトップを奪還。勝負は最終ラップの最終シケインにもつれこむ。
シケインでインをついたマルケスだったが、ロッシもアウト側からかぶせ、シケイン1個目のクリッピング付近で両者は接触。ロッシはアウト側に飛び出し、グラベルを突っ切って、ゴールラインをめざす。マルケスはなんとか持ちこたえ、通常のラインで走行を続けるが、両者の間には約1秒の差がついていた。
ロッシはそのまま今シーズン3勝目のチェッカーを受け、マルケスは2位でゴール。ロッシはランキング2位のホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)とのポイント差を10ポイントに開いて、ランキングトップをキープ。マルケスはランキング4位に浮上した。
ロレンソは8番グリッドから好スタートを見せて序盤から3番手をキープしたものの、ロッシとマルケスに迫ることはできず、終始単独走行で3位でチェッカー。3周目から4番手をキープしたアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)も単独4番手の座をキープして4位でゴールした。
5番手争いは序盤から接戦のレースを展開。5位にポル・エスパロガロ(ヤマハ)、6位にカル・クロッチロウ(ホンダ)、7位にブラドリー・スミス(ヤマハ)が続き、朝のウオームアップで転倒したダニ・ペドロサ(ホンダ)はスタートで出遅れたものの、8位まで挽回してゴールした。
9位にアレックス・エスパロガロ(スズキ)、10位にマーベリック・ビニャーレス(スズキ)が入賞。ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が11位、アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)は序盤は5番手争いに加わっていたものの後退、12位でチェッカーとなり、ランキング5位に後退した。 スコット・レディング(ホンダ)が13位、ヨニー・エルナンデス(ドゥカティ)が14位で続き、オープンクラストップとなる15位にロリス・バズ(フォワード-ヤマハ)が入賞した。
以下、16位にニッキー・ヘイデン(ホンダ)、17位にアルバロ・バウティスタ(アプリリア)、18位にマイク・デ・ミオ(ドゥカティ)、19位にマルコ・メランドリ(アプリリア)の順でチェッカーを受け、、アレックス・デ・アンジェリス(ART)は24周目に転倒リタイア、ユージン・ラバティ(ホンダ)は16周目に転倒リタイア、ステファン・ブラドル(フォワード-ヤマハ)は6周目にに転倒リタイア、ジャック・ミラー(ホンダ)とエクトル・バルベラ(ドゥカティ)は1周目の最終シケインで接触転倒し、両者リタイアとなった。