MotoGP第8戦オランダGP、Moto2クラスは、オランダのアッセンで決勝レースを行ない、ヨハン・ザルコ(カレックス)が優勝した。
Moto2クラスの決勝レースはスタート直後の1コーナーで3台が接触、転倒したルイス・サロム(カレックス)のマシンからオイルが出て、その処理のため、スタート直後に赤旗中断となる。約20分間の中断をはさんで、当初の24周から16周に減算されて再スタートを切ることになった。
ザルコは1回目のスタートでは好スタートでレースをリードしていたが、2回目のスタートではウイリーしてしまい、出遅れる。ジョナス・フォルガー(カレックス)が好ダッシュでレースをリードし、5周目には後続に約1秒のリードを取るが、5周目にザルコを交わして2番手に浮上したティト・ラバット(カレックス)がファステストラップを更新しながら猛追。ザルコは5コーナーでラバットがやや強引にインをついたことから遅れ、この時点でトップの2台からやや遅れてしまった。
フォルガーはレース中盤の7周目までトップを守ったものの、8周目のシケインでラバットに交わされてしまう。さらにザルコ、サム・ロウズ(スピードアップ)もフォルガーを交わし、フォルガーは後退。終盤に入るとロウズもトップの二人から遅れ始め、トップ争いはラバットとザルコの一騎打ちとなる。
14周目にラバットの背後に迫ったザルコは4コーナーでラバットを交わしてトップに浮上。その後、リードを広げてトップでチェッカーを受け、カタルニアGPに続いて連勝、今シーズン通算3勝目を記録してランキングトップをキープした。ラバットは単独2位でゴール。ラバットから1秒323遅れの4位にロウズが入賞した。
4位にアレックス・リンス(カレックス)、5位にトーマス・ルティ(カレックス)、6位にハビエル・シメオン(カレックス)が続き、フォルガーは7位でゴール。8位にミカ・カーリョ(カレックス)、9位にアレックス・マルケス(カレックス)、10位にシモーネ・コルシ(カレックス)の順で続いた。
中上 貴晶(カレックス)は1回めのスタートでは1周目7番手と好位置につけていたが、2回目のスタートでは出遅れ、一時18番手前後まで後退したものの、終盤にポジションを上げて、13位入賞を果たした。