MotoGP第5戦フランスGP、MotoGPクラスは、フランスのル・マン、ブガッティサーキットで決勝レースを行ない、ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温19度、路面温度32度のドライコンディションで争われた。好スタートを切ったのはロレンソ。ポールポジションからスタートしたマルク・マルケス(ホンダ)はやや出遅れるが、シケイン進入の3コーナーでインをつく。しかし、突っ込みすぎて、大回りとなり、4番手に後退。1周目をロレンソがトップで戻り、アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)、アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)の順で続く。2周目のシケイン出口の4コーナーで7番手を走っていたダニ・ペドロサ(ホンダ)がスリップダウン。マシンを起こして再スタートする。
レース序盤はトップのロレンソをドゥカティのドビジオーゾとイアンノーネが追う展開となるが、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)がドゥカティの二人の背後に迫る。ロッシは10周目にイアンノーネを交わして3番手に浮上。そのままドビジオーゾに迫ると、13周目の最終コーナー進入でドビジオーゾを交わして2番手に浮上する。
この時点でロレンソは2番手以下に1秒以上のリードを取って独走。ロッシはここからロレンソ追撃にかかったものの、その差は徐々に広がり、ロレンソが独走で前戦ヘレスに続いて2連勝を達成した。レース中盤から単独2位のポジションをキープしたロッシは、そのまま2位でゴール。開幕から4戦連続、昨年の日本GPから9戦連続となる表彰台を獲得した。ドビジオーゾもレース終盤は単独3位となり、今シーズン4回目の表彰台を獲得。
イアンノーネは表彰台争いから遅れ、レース終盤にはマルケスとブラドリー・スミス(ヤマハ)の追撃を受け、終盤はマルケスと激しい4位争いを展開。22、23周目には各コーナーでポジションを入れ替える激しいバトルを展開したが、25周目にマルケスが前に出て、4位でゴール。僅差の5位にイアンノーネ、6位にスミスの順で続いた。
7位にポル・エスパロガロ(ヤマハ)、8位にヨニー・エルナンデス(ドゥカティ)、9位にマーベリック・ビニャーレス(スズキ)、10位にダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が入賞。ニッキー・ヘイデン(ホンダ)がオープントップとなる11位に入賞し、ホームレースのロリス・バズ(フォワード-ヤマハ)は12位とベストリザルトを更新し、今シーズン2度目の入賞を果たした。エクトル・バルベラ(ドゥカティ)が13位、ユージン・ラバティ(ホンダ)が14位で続き、アルバロ・バウティスタ(アプリリア)は15位今シーズン3回目のポイント獲得。
ペドロサ(ホンダ)は再スタートして16位でチェッカーを受け、17位にアレックス・デ・アンジェリス(ART)、18位にマルコ・メランドリ(アプリリア)の順で続いた。
ジャック・ミラー(ホンダ)は12番手走行中の15周目に転倒リタイア、カレル・アブラハム(ホンダ)は14周を終えてピットに戻ってリタイア、カル・クロッチロウ(ホンダ)は7番手走行中の8周目に6コーナー進入で転倒リタイア、スコット・レディング(ホンダ)は14番手走行中の4周目に6コーナーで転倒リタイア、マイク・デ・ミオ(ドゥカティ)は4周目に4コーナーで転倒を喫し、再スタートしたもののピットに戻ってリタイア、アレックス・エスパロガロ(スズキ)は2周を終えてピットに戻ってリタイア、ステファン・ブラドル(フォワード-ヤマハ)は13番手走行中の2周目に転倒リタイアに終わった。
ポイントランキングではロッシがトップをキープ、ロレンソがランキング2位に浮上し、ドビジオーゾが3位に後退。マルケスはランキング4位をキープした。