MotoGP第5戦フランスGP、Moto2クラスは、フランスのル・マン、ブガッティサーキットで決勝レースを行ない、トーマス・ルティ(カレックス)が優勝した。
Moto2クラスの決勝レースは気温18度、路面温度30度のドライコンディションで争われた。スタートでトップに立ったのはサム・ロウズ(スピードアップ)。ヨハン・ザルコ(カレックス)が続き、ポールポジションのアレックス・リンス(カレックス)は出遅れてしまう。1周目をトップで戻ってきたのはザルコ。ルティは2番手に浮上すると、4周目のシケインでザルコを交わしてトップに立つ。これにティト・ラバット(カレックス)が加わってトップ争いを展開。6周目にファステストラップを更新したルティが二人にリードを取り始め、単独トップに立つ。
その後、ルティは1秒前後のリードをキープしてトップをキープ。終盤にはその差を2秒近くまで広げて、今シーズン初、Moto2クラス5勝目、グランプリ通算10勝目を記録した。
2番手争いはザルコとラバットがテールtoノーズで周回を重ね、レース終盤のシケインでラバットがザルコをパスしてそのまま2位でゴール。ザルコはホームレースで3位表彰台を獲得した。ロウズは終盤にペースを落としたザルコの真後ろまで迫ったものの、4位でゴール。
5番手争いは、リンス、フランコ・モルビデリ(カレックス)、ルイス・サロム(カレックス)、フリアン・シモン(スピードアップ)、中上 貴晶(カレックス)、ハビエル・シメオン(カレックス)による戦いとなったが、この中から残り3周でリンスが転倒。残り2周でモルビデリにしかけたサロムが接触転倒し、モルビデリが5位に入賞。6位にシモン、中上が7位に入賞した。中上は好スタートを決めて1周目は3番手に浮上。その後、5番手争いの集団の中で接近戦を繰り広げ、今シーズンベストとなる7位入賞を果たした。
8位にハビエル・シメオン(カレックス)、9位にハーフィス・シャハリン(カレックス)、10位にドミニク・アガター(カレックス)が入賞。リンスは再スタートしたが、17位とポイントを獲得することはできなかった。
ポイントランキングはザルコが89ポイントでランキングトップをキープ。ルティが68ポイントでランキング2位に浮上、ジョナス・フォルガー(カレックス)は転倒リタイアに終わったものの、57ポイントでランキング3位につけている。