MotoGP第11戦オーストリアGP MotoGP決勝
2018/08/13
ロレンソがマルケスとの接戦を制して今季3勝目
MotoGP第11戦オーストリアGP、MotoGPクラスは、オーストリアのレッドブル・リンクで決勝レースを行ない、ホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温27度、路面温度43度のドライコンディションで争われた。好スタートを切ったのはアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)だったが、1周目の3コーナーでロレンソがトップに浮上。マルク・マルケス(ホンダ)が2番手、ドビジオーゾが3番手で続く。
ロレンソは1周のコントロールラインをトップで通過するが、2周目の3コーナーでマルケスがトップに浮上。ここからマルケスがレースをリードする。
4周目の段階で、トップ争いの3人と4番手につけたカル・クロッチロウ(ホンダ)との間に1秒半近い差ができ、マルケス、ロレンソ、ドビジオーゾの3人が抜け出してトップ集団を形成。その中でマルケスが少しずつ二人との差を広げていくが、中盤に入ったころにはその差がすこしずつ差が縮まり始める。
18周目のコントロールライン上でロレンソがマルケスを交わしてトップに浮上。続く1コーナーではドビジオーゾがラインを外し、二人との間にギャップが生まれる。3コーナーではマルケスがロレンソを交わしてトップに立つが、9コーナーではロレンソが再びトップに。この時点で二人とドビジオーゾとの間にはコンマ5秒前後の差ができ、終盤に入った22周目あたりではドビジオーゾがトップ争いから脱落。ロレンソとマルケスとの一騎打ちとなる。
ロレンソは終盤のトップ争いをリード。マルケスが追う展開となる。26周目の3コーナーでロレンソがラインを外す間にマルケスがトップに浮上するが、9コーナーでロレンソがマルケスのインを厳しくついてトップを奪還。トップ争いは二人の激しいバトルとなる。
27周目の3コーナーでマルケスがロレンソのインを突いてトップに立つが、27周目のコントロールライン上でロレンソがスリップから抜け出し前に出て、最終ラップに突入。マルケスは3コーナーでインを突くが、ロレンソも抑える。二人はテールtoノーズのままゴールラインをめざすが、ロレンソはマルケスに勝負をしかけるすきを与えず、そのままトップでチェッカーを受け、今シーズン3勝目を達成した。
マルケスはコンマ130秒の僅差で2位、ドビジオーゾは最終的にマルケスから1秒5遅れの3位でゴールした。
4位にカル・クロッチロウ(ホンダ)、5位にダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が入賞。バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)は14番グリッドから追い上げ6位に入賞。7位にダニ・ペドロサ(ホンダ)、8位にアレックス・リンス(スズキ)、9位にヨハン・ザルコ(ヤマハ)、10位にアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)の順で続いた。
レース序盤は7番手を走っていたティト・ラバット(ドゥカティ)は中盤以降遅れ11位入賞。マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)が12位、アンドレア・イアンノーネ(スズキ)が13位、ブラドリー・スミス(KTM)が14位で続き、中上 貴晶(ホンダ)は終盤まで16番手を走っていたが、残り2周でアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)を交わして、ルーキートップ、フランスGP以来のポイント獲得となる15位に入賞した。
16位にハフィス・シャリン(ヤマハ)、アレイシ・エスパルガロは17位でゴール。18位にジャック・ミラー(ドゥカティ)、19位にフランコ・モルビデリ(ホンダ)、20位にスコット・レディング(アプリリア)、21位にカレル・アブラハム(ドゥカティ)、22位にトーマス・ルティ(ホンダ)が続き、ハビエル・シメオン(ドゥカティ)は11周目に転倒リタイアに終わった。
チャンピオンシップ争いではマルケスがランキングトップをキープ。59ポイント差のランキング2位にロッシが続き、優勝したロレンソがロッシと12ポイント差のランキング3位に浮上。ドビジオーゾはランキング4位に後退したが、ロレンソとの差は1ポイント。
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