●優勝/中須賀 克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
「うれしい。その一言に尽きます。ウイークに入り、体と相談しながらペースを上げて戦ってきました。昨日は3周がやっとで、今日の決勝23周には不安しかありませんでした。でも、あきらめたらそこでレース終わり。何があってもあきらめない強い気持ちで臨みました」
「スタートは失敗して出遅れましたが、追いつくことができて、最初の10周は楽でしたが、だんだんと(ケガをしている)肩がつらくなってきました。前にいた野左根選手や巧選手を見ると、トップに立ってもペースが上げられていなかったから、みんなきついんだなと感じました。自分の肩がどれだかもつか心配でしたが、こうなったら前に出て二人を抑え、レースをかき回してやろうと思いました」
「毎周、肩に負担のない走り方を研究しながら走りました。巧選手の後ろで、ブレーキングで頑張りすぎなくてもいいところが分かったり、ペースをつかむことができましたが、最後は腕を使い切る感じでした。最後まであきらめないという言葉を自分に言い聞かせながら走りました。それでも、こんなにうれしい結果がついてくるとは思っていませんでした。スタッフもトレーナーもいろいろと考えてくれました。この状況で優勝することができてうれしかったです」
●2位/野左根 航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM #5)
「序盤のペースがよくなかったので、焦って5コーナーではオーバーランしそうになったり、前の2台になかなか近づけずに心が折れそうでした。でも、中須賀選手はケガを抱えて頑張ってるのに、これでは情けないとスイッチを入れました。燃料が減ってきた10周目くらいからペースがつかめ、追い上げることができました。でも前に出てもレースを引っ張ることができず、中須賀にかわされてからは、周回遅れに引っかかったこともありますが、(離されたのは)それだけが原因ではありませんでした」
「今回のもてぎで優勝できなかったことは大きいですが、二人とバトルをすることはできました。もちろん悔しい気持ちの方が大きいですが、やりきったという気持ちもあります。次のオートポリスも得意なコースなのでリベンジしたいです」
●3位/高橋 巧(Team HRC)
「今年はスタートの調子がいいので、今日もスタートで前に出て、様子を見ながら台数を絞りたいなと思っていました。その後にゆっくりどう勝負するかを考えました。序盤はレースをコントロールして、後ろにいるのも分かっていました。一度ペースを上げたときも付いてきたから、つらいなと思いながら走っていました」
「朝フリーと同じようなコンディションだったらもっと攻められたと思うけど、想像よりもコンディションが変わっていて、一度3コーナーでミスしたら、リズムを崩してしまいました。2台にかわされても全開で走りましたが、離されてしまいました。まだまだ課題があります。オートポリスは相性がいいので、次はしっかり勝負できるようにしたいです」