天候に恵まれた決勝。好スタートを切ってホールショットを奪ったのは高橋巧(Team HRC)。津田拓也(ヨシムラスズキMOTUL)が2番手につけ、ポールシッター野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM #5)は3番手。中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)がオープニングラップで4番手、2周目の2コーナーで野左根をパス。続いて5コーナーで津田をかわして2番手浮上。高橋巧の背後にぴたりとつける。
3周目には中須賀と高橋巧が一騎打ちのトップ争いに移行。後方では野左根が津田を捕らえて3番手浮上。4番手に後退した津田はチームメイトの渡辺一樹とランデブー走行を開始する。
9周目に野左根がファステストラップをたたき出してトップ2台との差を詰める。3台でのトップ争いが始まった。
14周目。野左根が中須賀ととらえ、2番手浮上。野左根はさらに翌周に高橋巧をパスしてトップ浮上。高橋巧は一度はクロスラインで首位奪回も、野左根の2度目のアタックに首位の座を明け渡してしまう。16周目には中須賀も高橋巧を攻略して2番手浮上。ヤマハファクトリーレーシングチームがワンツー体制に。
17周目。中須賀が野左根を捕らえてトップ浮上。野左根はあきらめずに何度も順位を入れ替える。しかし中須賀は完全に野左根を抑え手先頭で周回を始める。2番手に後退した野左根に高橋巧が襲いかかる。2位争いが激化したことで中須賀は2台との差を広げる。
残り4周はコーナーごとに周回遅れが出る状況。これで高橋巧はヤマハファクトリー2台に逃げられてしまう。野左根も徐々に中須賀から離される。
これで最終ラップはトップ独走になった中須賀。鈴鹿8耐で負った肩のケガをも攻略して今季7勝目を獲得。野左根が2位でチェッカーを受け、ヤマハファクトリーレーシングチームに今季2度目のワンツーフィニッシュをプレゼント。高橋巧は3位表彰台を得た。