レオン・ハスラムがTeam GREENから、Team KAGAYAMAから清成龍一が参戦するなど、さまざまな 話題で盛り上がりを見せるJSB1000クラス。
木曜日の特別走行では清成が4番手、ハスラムが5番手につける。一方、トップは2分6秒829で唯 一の2分6秒台をマークした津田拓也(ヨシムラスズキシェルアドバンス)。チャンピオンに王手を かけた中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)は2番手発進。
金曜日の合同走行ではハスラムが2分6秒261でトップに浮上。清成は転倒して肩を負傷し、欠場 を発表と、ここでもすでに話題をふりまく。
予選は全車出走のQ1でレース2のグリッドが、Q1上位10台が進出するQ2でレース1のグリッドが 決定。
2分5秒台での攻防となったQ1では中須賀に0.023秒という僅差で津田がレース2のポールポジション を奪取。中須賀の連続ポールポジション獲得を止めた。Q2では中須賀、ハスラム、高橋巧 (MuSASHi RT ハルク・プロ)の3人が2分5秒台の争いを展開。これを中須賀が制した。
●津田 拓也「去年の鈴鹿2&4以来のポールポジション獲得です。想定以上のタイムを出すことがで きました。Q1はレース用タイヤで、Q2はタイムアタックできるタイヤで臨んだのですが、Q2のタイ ヤは急きょ履いたものだったので、車体バランスを崩してしまいました。でもQ1のレース用タイヤ での2分5秒台は、出せるとは思っていませんでした。僕は自力でのチャンピオンはないので、明日 は思い切り行って、レースをかき回したいです。2分6秒台のペースになると思いますが、トップに 食らいついて行って絶対に仕掛けようと思っています」
●中須賀 克行「レオン(ハスラム)が参戦し、レースウイークをとおして全体的にレベルが上が っています。絶対にレオンにはポールポジションを取らせたくありませんでした。スポット参戦の レオンに全日本のレベルは決して低くないと示したかったからです。昨日はレオンがトップタイム で終わり、何とも言えない気持ちでした。でも予選ではレオンの前にいることができて、全日本の レベルを示すことができたと思います。明日はチャンピオンを取ることが大前提です。レース1で 決めて、レース2はのびのびと全力を出し切れればいいなと思います。複数台でのバトルになるの は避けたいので、自分が先陣を切って速いアベレージで走り、ライバルを振り落としていきたいで す。レベルが上がっているので、お客さんにも喜んでもらえるいいレースができると思っています」