前田恵助(伊藤レーシングGMDスズカ)がチャロンポン・ポラマイ(Yamaha Thailand Racing Team)に10ポイントのアドバンテージを持って全日本初タイトル獲得に向けて臨む最終戦。まだ8 人ものライダーにタイトルの可能性が残され、今季の激戦ぶりを物語る。
「まだプレッシャーは感じていない」と語っていた前田は木曜日の特別走行でトップタイムをマー ク。金曜日の合同走行ではランキング6位につける榎戸育寛(MOTO BUM HONDA)がトップに浮上。
予選ではコースインして2周目にレコードタイムをマークした前田。そのままポールポジション 獲得となった。2番手グリッドはランキング2位につけるチャロンポン・ポラマイ(Yamaha Thailand Racing Team)。3番手フロントロウを榎戸が獲得する。4番手のデチャ・クライサルト( Yamaha Thailand Racing Team)までの4人がトップから1秒以内だった。
●前田 恵助「コースレコードタイムを出してすぐにピットに戻ってきたのは作戦です。コースレ コードというよりも、これまでどこのサーキットでも大崎(誠之)さんのタイムを抜いたことがな かったので、それを超えたいと思っていました。初めて超えることができました。自分はメンタル の弱さがあるので、前戦の岡山はそれが際立ってしまいました。走りではだれよりも速いと思って いるから、あとはそこだけ。鈴鹿はホームで地元だし、高速コースなので自分に合っていて大好き です。明日はタイの二人や榎戸選手も来ると思うけど、終盤に引き離しちゃえばいいと思っていま す。朝フリーでいろいろ試してみます。チャンピオン獲得が大前提ですが、勝つためだけにここに 来ています。全力でやります」