好スタートを切った関口太郎(MISTRESA with HARC-PRO.)。オープニングラップから後続を引き離しにかかる。後方では日浦大治朗(MORIWAKI RACING)、水野涼(MuSASHi RT ハルク・プロ)、上和田拓海(Webikeチームノリックヤマハ)、石塚健(WILL-RAISEracingRS-ITOH)ら7台が接近戦を展開。一方、ランキングリーダーとして最終戦を迎えた浦本修充(Team KAGAYAMA)は10番手でオープニングラップ終える。
4周目を終えた時点で後続集団を3秒以上引き離した関口。セカンド集団から抜け出した日浦と上和田が必死に追いかける。
関口は最後まで淡々とトップを独走して4年ぶりの優勝を飾った。日浦は上和田を引き離して単独2番手でチェッカー。上和田はレース終盤に石塚、作本輝介(Team 高武 RSC)、生形秀之(エスパルスドリームレーシング)との表彰台争いを展開。この争いを最終ラップの大逆転で作本が制した。
一方、浦本は最後まで淡々と10番手で周回。10位でチェッカーを受けて初タイトル獲得を飾った。
●優勝・関口 太郎(MISTRESA with HARC-PRO.)
「少ない台数でのバトルにしたいと思っていました。朝フリーを走った感触では、自分のペースを上げられるなと思っていて、あとは日浦選手が来るかなとは思っていました。2位以下と2.5秒くらいの差があるときに、そのまま付いてきていたので、ペースを上げました。タイヤは安定して同じフィーリングで、そこで引き離すことができてよかったです。レース中は常に後続とのギャップを見ながら走っていました。実は2周目に一度スプーンカーブの立ち上がりで転倒しそうになったのですが、その後のバックストレートで抜かれずによかったです。娘を表彰台に上げることができて感動しました。今回の勝因は日本GPに出場したことかなと思います。ワイルドカード参戦で500万円という大金を使った甲斐がありました」
●2位・日浦 大治朗(MORIWAKI RACING)
「自分の中では2分11秒台の前半で周回できれば前を走れると思っていたのですが、関口選手は10秒台の後半で走っており、想定よりも速くて追いつくことができませんでした。自分の全力は出せたとは思いますが、今回は関口選手がうわ手でした。自分もレースウイークをとおして調子はよくて、アベレージタイムもそこそこよかったのですが…。シーズン序盤はいい結果が残せず、後半になってやっとリーダーボードの上の方にいることができるようになった点はよかったと思います」
●3位・作本 輝介(Team 高武 RSC)
「予選を失敗してしまい、スタートで前に行かないとトップについていけない状況でした。周回ごとに順位を上げることができましたが、途中からタイヤがきつくなってしまいました。タイム差があったので、優勝争いをすることは難しかったです。ウイークをとおして安定して走ることができなかった点が反省点です。今シーズンはいい成績を出せていないので、来シーズンは開幕戦からガンガン行きたいです」