MotoGP第9戦ドイツGP Moto2クラス2日目、予選が土曜日、ドイツ、ザクセンリンクで開催された。日本時間午後4時25分(現地時間午前9時25分)から30分間行なわれたP2は、気温24度、路面温度28度、湿度50％、部分的に曇ったドライコンディション。

　開始直後、ピットレーン出口でアルベルト・アレナス(カレックス)がマシントラブルでスタッフと共にピットに戻った。開始5分ほどの12コーナーでは、昨日トップタイムを記録したソムキャット・チャントラ(カレックス)が転倒。続くようにマルコス・ラミレス(カレックス)も転倒。イエローフラッグが出された。

　序盤はポイントリーダーのセルジオ・ガルシア(ボスコスクーロ)が1分23秒002までタイムを更新しトップだったが、残り7分を迎え、先週のアッセンで鎖骨を骨折したジョー・ロバーツ(カレックス)が1分22秒950でトップに立つ。ガルシアは1分22秒753までタイムを縮め、再びトップを奪うが、束の間でアロン・カネト(カレックス)が1分22秒744を記録しトップに立った。しかし、カネトはその後12コーナーで転倒。順位は1番手カネト、2番手ガルシア、3番手にマニュエル・ゴンザレス(カレックス)が入りタイムは1分22秒774だった。小椋藍(ボスコスクーロ)は8番手1分23秒047。走行中に他のライダーとラインが重なるアクシデントがあっても、冷静に対応していた佐々木歩夢(カレックス)は20番手1分23秒472。

　Moto2クラス予選Q1は、日本時間午後8時50分(現地時間午後1時50分)から15分間で争われた。気温29度、路面温度42度、湿度40％、晴れたと言える青空の下のドライコンディション。老若男女、多くの観客が見守っていた。この走行トップはセレスティーノ・ビエッティ(カレックス)1分23秒111、2番手デニス・フォッジャ(カレックス)1分23秒164、3番手ダリン・ビンダー(カレックス)1分23秒173、4番手セナ・エイジアス(カレックス)1分23秒318。以上4名はQ2へ進出。佐々木は1分23秒443で7番手だった。

　続いて日本時間午後9時15分(現地時間午後2時15分)から15分で始まったQ2は、気温29度、路面温度41度、湿度38％、ほぼ晴れたドライコンディション。序盤、トニー・アルボリーノ(カレックス)が1分23秒037でトップに立つ。中盤、小椋が3周目に1分23秒040を記録しトップのアルボリーノに0.003秒差まで迫った。

　終盤に入り、Q1から進出してきたビエッティが1分22秒778を記録してトップに立ち、そのままポールポジションを獲得。2番手ジェイク・ディクソン(カレックス)1分22秒825、3番手フェルミン・アルデゲール(ボスコスクーロ)1分22秒905。ポイントリーダーのガルシアは残り2分半前後に1コーナーで転倒した。小椋は7番手1分23秒040。

　明日、日本時間午後7時15分(現地時間午後12時15分)から25周で競われる決勝は、小椋は3列目7番グリッド、佐々木は7列目21番グリッドスタート。前戦、優勝している小椋と共に、今大会ではMoto2昇格以来ベストな週末を過ごせている佐々木の結果にも期待が膨らむ。


MotoGP 第9戦ドイツGP Moto2クラス2日目 予選結果
1 セレスティーノ・ビエッティ(カレックス) 1分22秒778 (Q2)
2 ジェイク・ディクソン(カレックス) 1分22秒825 (Q2)
3 フェルミン・アルデゲール(ボスコスクーロ) 1分22秒905 (Q2)
4 セナ・エイジアス(カレックス) 1分22秒941 (Q2)
5 マニュエル・ゴンザレス(カレックス) 1分22秒992 (Q2)
6 トニー・アルボリーノ(カレックス) 1分23秒037 (Q2)
7 小椋藍(ボスコスクーロ) 1分23秒040 (Q2)
8 ディオゴ・モレイラ(カレックス) 1分23秒042 (Q2)
9 マルコス・ラミレス(カレックス) 1分23秒083 (Q2)
10 アロンソ・ロペス(ボスコスクーロ) 1分23秒127 (Q2)
21 佐々木歩夢(カレックス) 1分23秒443 (Q1)