SBK第11戦ヘレスのレース2はチャズ・デイビス(Aruba.it レーシング-ドゥカティSBKチーム)が制した。
レース1同様にトム・サイクス(カワサキレーシングチーム)がレースをリード。デイビス、ジョルディ・トーレス(アプリリアレーシングチーム-レッドデビルズ)、ジョナサン・レイ(カワサキレーシングチーム)の4台でトップグループを形成。徐々にサイクスが後続を引き離してトップ独走状態。デイビス、トーレス、レイの2位争いにはレオン・ハスラム(アプリリアレーシングチーム-レッドデビルズ)が加わり、4台でのバトルに。
レース中盤に向けて2位争い集団からデイビスが抜け出し、1秒ほど前方を行くサイクスとの差を詰め始める。レイとハスラムはレース1同様のドッグファイトを展開。この間にトーレスにも逃げられてしまい、逆にマイケル・バン・デン・マーク(パタ・ホンダ・ワールドスーパーバイクチーム)の接近を許すという、メンバーが少し替わりながらもレース1と同じ筋書き。
レース1と違い、今度はレース折り返しの10周目にデイビスがサイクスを捕らえてトップ浮上。さらにトーレス、ハスラムも2台の背後に追いつき、4台でのトップ争いが開始。すぐにデイビスが3台を引き離してトップ独走態勢に入る。サイクスはペースが上がらず、みるみる後退していく。これでトーレスが2番手に浮上するが、デイビスはすでに1秒以上のアドバンテージを築いた。そのトーレスにはハスラムが2位争いを挑み、チームメイト同士の激しいバトルが開始される。その2位争いにはバン・デン・マークも参戦。その後ろでサイクスとレイがこちらもチームメイト同士で5位争いを展開。
レース終盤。デイビスは後続との差を少しずつ広げ、そのまま5勝目を飾った。残り5周でバン・デン・マークが転倒したことで、最後は2台での争いとなった2位争いは、トーレスに軍配。ハスラムが3位フィニッシュでアプリリアワークスが表彰台の2席を獲得。レイとサイクスの争いはレイに軍配が挙がり、レイは2レース共に4位フィニッシュとなった。