全日本RR第7戦オートポリス JSB1000レース1 中須賀克行が地元九州でポールtoウイン
2019/10/05
左から2位の野左根航汰、優勝した中須賀克行、3位の高橋巧
全日本第7戦オートポリスのJSB1000レース1は中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が優勝した。
オープニングラップでトップに立ち、16周目までレースをリードしたのは野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2)。予選後に「タイヤマネージメントがカギとなる」と語っていた中須賀は、残り4周となった17周目の1コーナーでトップに浮上すると、そのまま野左根に隙を見せることなくトップでチェッカーを受けた。
一方、ランキングリーダーの高橋巧(Team HRC)は水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)との表彰台争いを制して3位でフィニッシュ。これにより、タイトル争いは中須賀が高橋に16点差まで迫った。レース2は明日、10月6日(日)の14時25分(予定)にスタートする。
優勝・中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
「スタートはうまくいったけど、1コーナーでギアを1速落とし忘れ、(野左根)航汰に前に行かれてしまいました。序盤は様子を見ようと思っていたけど、航汰がけっこうなハイペースで、いいアベレージタイムを刻んでいたので、最初はリズムを作るのに苦労しました。それも10周くらいで落ち着き、水野(涼)選手も攻めてきましたが、自分は2番手をキープしたかったからブロックラインを通り、しっかりとレース運びができました。本当はラスト1周で前に出ようと思っていたのですが、それを決めきる自信がなかったので、早めに前に出ました。その後も航汰が付いてきて離れず厳しいレースでしたが、地元でポールtoフィニッシュができてよかったです」
2位・野左根 航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2)
「自分もスタートがよく、1コーナーで中須賀さんがオーバーランしかけたのは『わざとかな』とも思ったのですが、自分がレースを引っ張ろうと思って前に出ました。自分としてはハイペースのつもりはなく、自分のペースで走ることでタイヤも温存でき、最終ラップにはファステストタイムを出すこともできました。でも自分の勝負ポイントが強くなく、最終もイン側に入りきれずに悔しいレースになりました。ただ、前回の岡山で優勝できたことで、今までとは違うステップを上れたなというレースになったので、あと一歩ステップを踏めば中須賀さんを倒せるかなと自信になりました。その一歩は明日に取っておきたいです」
3位・高橋巧(Team HRC)
「スタートはぼちぼち決まったので2番手で行けるかと思ったら(野左根)航汰がすごい勢いで来て、ブレーキをしたところで水野涼も来て抜かれました。水野のクロスラインをねらったけど抜き返せず、しばらく4番手で走ることになりました。テストでロングランができていなかったから、今日はチャレンジでセッティングを変更しました。それがいい方向に行ったので、何とか勝負できればいいなと思ったけど、簡単にいきませんでした。今日は最後まで水野涼が元気な走りをしていたから、明日はそれを見習って、若さあふれる走りでレースをぐちゃぐちゃにかき回したいです。とはいえ、シーズンを考えて戦わないといけないので、それを優先し、優勝できるように努力したいです」
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