3月27日に東京モーターサイクルショー会場内で『2015 FIM世界耐久選手権シリーズ第2戦“コカ・コーラゼロ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース第38回大会記者発表会』が行なわれた。
会見では優勝候補のハルク・プロ、F.C.C.TSR、チームグリーン、ヨシムラ、チーム加賀山のライダーや監督が登壇。
ハルク・プロ本田重樹監督は「今年はケーシー・ストーナーがチームに加わります」と爆弾発表。「ストーナーは現役引退したけれど、開発ライダーを続けている。アスリートとして心構えができているのを見て、8耐をきっちり走ってくれるライダーだと思った。今から興奮している」と続けた。ストーナーと組んで走ることになる高橋巧は「僕は何年も乗っているマシン。自分が引っ張っていけるように頑張りたい。今年もいい体制で臨めるのだから、3連覇を目指す」ときっぱり優勝宣言。
これに対してライバルのF.C.C.TSR藤井正和監督は「我々が8耐に参戦する理由は、8耐という巨大な山にチャレンジする醍醐味、意気込みにある。今年はハルク・プロがさらに巨大になったことで、チャレンジしがいがある。だが、勝つのは我々だ!」と挑戦状をたたきつけた。F.C.C.TSRのエースライダーとなるジョシュ・フックは「ストーナーは才能あるすばらしいライダーだし、僕の母国であるオーストラリアのヒーロー。彼がライバルになるというのは楽しみだ」とコメント。
続いて登壇したチームグリーンは、株式会社カワサキモータースジャパン取締役の清水泰博氏が「今年は柳川明、渡辺一樹が参戦します。3人目は残念ながら発表にいたっていません」とあいさつ。釈迦堂利郎監督は「昨年は13年ぶりの参戦になったが、その13年という歳月は大きかった。見よう見まねで参戦しただけに終わってしまってすみません。今年は勝利を目指します」とリベンジ宣言。柳川明も「僕自身も昨年は13年振りの8耐だった。経験不足が響いた。今年はもっとおもしろいレースにする」と誓った。
ヨシムラは今年も津田拓也をメインにチームを構成。加藤陽平監督は「ホンダはストーナーが加入、ヤマハはファクトリー参戦を発表、カワサキも参戦。ヨシムラはそこに挑む」とコメント。津田は、「ヨシムラに加入して3年目。2年連続2位は自分の責任、今年は圧倒的な強さで勝ちたい」と意気込んだ。チーム加賀山は「一昨年はケビン・シュワンツ、昨年はドミニク・アガターを連れてきて話題を作った。今年はまだ調整中。ヨシムラはライバルでもあるけれど、同じスズキとして協力できるところはコラボして、他メーカーに挑みたい」と述べた。
夏の熱戦が、すでに始まった。