MotoGP開幕戦カタールGPのプレスカンファレンスが3月25日、ロサイル・インターナショナル・サーキットで行なわれた。プレスカンファレンスには、マルク・マルケス(ホンダ)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)、アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)、アレックス・エスパロガロ(スズキ)、カル・クロッチロウ(ホンダ)の6名のMotoGPライダーが出席した。
昨年のカタールGPでポールtoウインを達成したマルケスは、「一人のライダーを相手にバトルするのは、状況をコントロールするのが簡単だ。大きなグループでのバトルは5位で終わってしまう可能性もあるけど、より楽しい。何が起きるのか決して分からないけど、100%をプッシュする必要がある。開幕戦から一人ひとりの状況が見えてくるだろう。ヨーロッパラウンドまでには、ライダーのレベル、バイクのレベルを確認できるが、序盤3戦も他のレースもポイント数は同じだから、うまくやらないと」と、開幕戦、序盤3戦の重要性を強調した。
昨年のカタールではマルケスと接戦のトップ争いを繰り広げたロッシは、「この2年間はマルケスとのバトルがすごく楽しかった。最初は勝ったけど、昨年は勝てなかったから、もう一度うまくやりたい」と、3年連続となる開幕戦でのマルケスとのバトルに期待を表明した。
ロレンソは、「昨年よりも強さを感じる。僕は絶好調。昨年よりも体重が5キロ軽いから、これをストレートで活かしたい(笑)。昨年の転倒から学び、バイクの進化が嬉しい」と、昨年のリベンジを晴らすことを誓った。
カタールテストでトップタイムを記録したドビジオーゾは、「開幕直前のテストでトップに立てたことは、新しいバイクであることを考えるととても重要なこと。表彰台争いに必要な基礎が整ったと思う。今は開発の初段階。まだ改善の余地がある」と、現時点のデスモセディチGP15の戦闘力を冷静に分析した。
スズキのエースとして登場したエスパロガロは、「新しいプロジェクトのスタートがうれしい。この数年間はCRTとオープンオプションのプロジェクトに努め、今僕はファクトリーのオフィシャルライダーとしてスタートを切る。本当にうれしい。僕たちのペースはいいが、辛抱強く頑張らないとならない。表彰台争いは難しいだろう。経験を積んで、ポイント圏内でフィニッシュし、上位陣に接近したい」と語った。
LCRホンダに移籍したクロッチロウは、「プレシーズンは懸命に働いた。シーズン毎にバイクを乗り換えるのは難しい。セパンでよい感触があり、カタールでは3日目を走る機会がなかったのが残念だった。シーズン序盤戦は、表彰台争いに挑戦する前に、安定した走りが大切。3戦目、4戦目からいいフィーリングが見つかるだろう」と、序盤戦に向けた課題を説明した。