MotoGP第4戦スペインGP Moto3決勝
2019/05/06
MotoGP第4戦スペインGP、Moto3クラスは、スペインのヘレス(ヘレスサーキット・アンヘル・ニエト)で決勝レースを行ない、ニッコロ・アントネッリ(ホンダ)が優勝した。
Moto3クラスの決勝レースは好天に恵まれ、気温19度、路面温度30度のドライコンディションで争われた。
好スタートでレースをリードしたのは、2番グリッドからスタートした鈴木 竜生(ホンダ)。鈴木はロレンツォ・ダラ・ポルタ(ホンダ)と序盤からトップ争いを展開する。序盤から中盤にかけては16人ほどのライダーがトップ集団を形成して周回を重ねていく。
レース終盤まで集団によるトップ争いが展開されたが、18周目にアントネッリがトップに浮上。ところが、続く19周目の4コーナー立ち上がりで、トップ集団につけていたマルコス・ラミレス(ホンダ)が先行するアントネッリに接触転倒。これを避けて、ロマーノ・フェナティ(ホンダ)がコースオフし、そのままリタイアとなる。さらに続くバックストレートエンドの6コーナーでセルジオ・ガルシア(ホンダ)とラウル・フェルナンデス(KTM)が接触転倒。これでトップ集団は10人によるバトルとなる。
残り2周となる20周目のコントロールラインを鈴木がトップで通過するが、21周目には再びアントネッリがトップに浮上。アントネッリはわずかにリードを広げ、そのままトップでチェッカーを受けた。
2番手争いは最終ラップに鈴木が前に出てゴール。鈴木はグランプリ初表彰台を獲得。マルコ・シモンチェリの意思を継いで結成されたSIC58スクアドラ・コルセにとって、グランプリ初優勝、初のワンツーフィニッシュとなった。
「アメリカズGPでは表彰台に、勝利に近づくことができたが、残念な結果となった。その次のレースで表彰台に立つことができたことは、ボクにとってもチームにとっても、重要な意味がある。特に、ここへレスはマルコ・シモンチェリがグランプリで初優勝したコース。チームでワンツーフィニッシュができたことは誇らしい。へレスはオーバーテイクが難しいコースなので、序盤からプッシュした。残り5周の6コーナーで少しラインがワイドになったが、最終ラップは表彰台に立つためにプッシュした。表彰台に立ててとてもハッピーだ。2年前にパオロ(シモンチェリ)のチームとファミリーに加わって、彼と彼の家族と長い時間を過ごしてきた。パオロにはとても感謝している。残りのシーズンはまだまだ長いので仕事を続け、頑張りたい」と鈴木。
3位にセレスティーノ・ビエッティ(KTM)が続き、ルーキーのビエッティは、代役参戦して3位に入賞した昨年のオーストラリアGP以来となる、グランプリ通算2度目の表彰台を獲得した。
4位にアロン・カネト(KTM)、5位にアルベルト・アレナス(KTM)が続き、鳥羽 海渡(ホンダ)が6位に入賞した。24番グリッドからスタートした鳥羽は、序盤は20番手前後で周回を重ねていたが、中盤すぎから入賞圏内に進出。終盤にはトップ集団に追いつき、上位陣の脱落もあり、6位でゴールした。
7位にヤコブ・コンフェイル(KTM)、
8位にロレンツォ・ダラ・ポルタ(ホンダ)、
9位に小椋 藍(ホンダ)が入賞。小椋は中盤すぎには入賞圏内に進出。最後は追い上げてきた鳥羽とトップ集団に加わり、9位でゴールした。10位にアンドレア・ミーニョ(KTM)。
真崎 一輝(KTM)は14位で、佐々木 歩夢(ホンダ)は16位でチェッカーを受けたが、11位でチェッカーを受けたデニス・フォッジア(KTM)がトラックリミットオーバーのタイムペナルティ(3秒)をレース後に課されたため、16位に降格。この結果、真崎が13位入賞で今シーズン初ポイントを獲得、佐々木が15位入賞となった。
ポイントリーダーだったジャウマ・マシア(KTM)は3周目の2コーナーで転倒、リタイアに終わり、カネトがランキングトップに浮上した。
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