MotoGP第4戦スペインGP MotoGP決勝
2019/05/06
MotoGP第4戦スペインGP、MotoGPクラスは、スペインのヘレス(ヘレスサーキット・アンヘル・ニエト)で決勝レースを行ない、マルク・マルケス(ホンダ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは好天に恵まれ、気温21度、路面温度42度のドライコンディションで争われた。マルケスはホールショットを取り、スタートからレースをリード。フランコ・モルビデリ(ヤマハ)、ポールスタートのファビオ・クアルタラーロ(ヤマハ)がマルケスに続き、トップ集団を形成する。
レース中盤に差し掛かると、マルケスが2番手以下とのリードを広げ始め、9周目のコントロールラインでは2番手に約1秒の差をつけ、単独トップとなる。11周目のバックストレートエンドの6コーナーでクアルタラーロがモルビデリを交わして2番手に浮上。2番手争いはクアルタラーロ、モルビデリ、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)、アレックス・リンス(スズキ)の4人によるバトルとなる。
12周目にはクアルタラーロが後続に約1秒の差をつけ、単独2番手に浮上するが、14周目の5コーナー付近で突如スローダウン。マシントラブルに見舞われ、リタイアを余儀なくされる。
2番手争いはビニャーレスとモルビデリを交わしたリンスが14周目に2番手に浮上。ビニャーレスもモルビデリを交わして3番手に浮上する。
トップを行くマルケスは終盤に入って2番手以下に約4秒のリードを取り、最後はペースを落として、今シーズン2勝目を記録。ランキングトップに返り咲いた。
リンスは今シーズン2回目の表彰台を獲得。マルケスに1ポイント差のランキング2位となった。ビニャーレスは最後までリンスを追ったものの、わずかに届かず、3位でゴール。今シーズン初表彰台を獲得した。MotoGPクラスでは、ホームレースのスペイン人ライダーが表彰台を独占した。
「オースティンの転倒の後でメンタリティ的に難しかったが、オースティンでの転倒の理由を知ることが大きな助けとなった。今日はボクが思ったようにスムースなライディングができた。オースティンでは残念な結果に終わったが、今日はこの勝利を楽しもう。再びチャンピオンシップをリードすることができてハッピーだ」とマルケス。
「少なくとも3番手、フロントロウからスタートすることが必要だ。予選を改善しなければならない。とはいえ、へレスで2位に入賞することができたのでハッピー。この後のレースも頑張りたい」とリンス。
「スタートからレース序盤で苦労したが、うまく行く方法を発見できたと思う。へレスはいつも苦戦しているコースだが、表彰台に立つことができた。タフなグランプリだったが、みんな一生懸命に働いてくれた」とビニャーレス
4位にアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)、5位にダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が続き、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)は追い上げて6位に入賞。モルビデリは終盤に後続に交わされ、7位でゴールとなった。
8位にカル・クロッチロウ(ホンダ)が入賞。8番グリッドからスタートした中上 貴晶(ホンダ)は序盤は12番手まで後退したものの、終盤にポジションを挽回、9位に入賞した。ワイルドカード参戦のステファン・ブラドル(ホンダ)が10位に続いた。
アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)は11位に入賞。アレイシ・エスパルガロは、中盤以降、中上を追い、終盤には中上に続いて、ジャック・ミラー(ドゥカティ)をパスして10番手に浮上したものの、23周目の最終コーナーでインを付いてきたミラーが転倒。それに巻き込まれ、転倒こそしなかったものの、ブラドルに交わされ、11位に終わった。
12位にホルヘ・ロレンソ(ホンダ)、13位にポル・エスパルガロ(KTM)、14位にヨハン・ザルコ(KTM)、15位にティト・ラバット(ドゥカティ)が入賞。
カレル・アブラハム(ドゥカティ)は16位、ワイルドカード参戦のブラッドリー・スミス(アプリリア)は17位、ミゲール・オリベイラ(KTM)が18位、ハフィス・シャリン(KTM)が19位でチェッカーを受けた。
ミラーは転倒リタイア、ジョアン・ミル(スズキ)は9番手走行中の21周目の最終コーナーで転倒リタイア。フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)は7周目の2コーナーで転倒リタイア。アンドレア・イアンノーネ(アプリリア)はFP4の転倒により、Q1以降のセッションを欠場した。
MotoGPクラスは明日6日にへレスでオフィシャルテストを行なう。
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