MotoGP第4戦スペインGP MotoGP決勝
2017/05/08
MotoGP第4戦スペインGP、MotoGPクラスは、スペインのヘレスサーキットで決勝レースを行ない、ダニ・ペドロサ(ホンダ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温28度、路面温度41度のドライコンディションで争われた。ポールポジションからスタートしたペドロサは、好スタートでレースをリード。2番グリッドのマルク・マルケス(ホンダ)、5番グリッドから好スタートを切ったアンドレア・イアンノーネ(スズキ)がこれに続いたが、序盤に注目を集めたのはルーキーのヨハン・ザルコ(ヤマハ)。ザルコは2周目のバックストレートエンドで5番手、9コーナーで4番手、最終コーナーでは3番手に浮上。3周目の最終コーナーではマルケスを交わして2番手に浮上する。
この間にペドロサは2番手以下に約1秒半のリードを築き、その後もコンスタントなペースで周回を重ねる。序盤にザルコから2番手のポジションを奪い返したマルケスが、ペドロサを追って、終盤にはその差を縮めたものの、その差が1秒を切ることはなく、ペドロサが独走で今シーズン初優勝を達成、ペドロサの優勝は昨年のサンマリノGP以来となる。
5周目に2番手に復帰したマルケスは、少しずつペドロサとの差を縮め、3番手以下とのリードを広げ、単独2番手で周回を重ね、そのまま2位でゴール。レプソル・ホンダが今シーズン初のワンツーフィニッシュを飾った。
3位にホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)が入賞。ロレンソはレース中盤に前を行くザルコに迫ると、12周目のバックストレートエンドで3番手に浮上。その後、ザルコとの接戦を制し、終盤には単独3番手の座をキープすると、そのままチェッカーを受け、ドゥカティ移籍後初の表彰台をホームレースで獲得。ペドロサ、マルケス、ロレンソと、スペイン人ライダーが表彰台を独占した。
ザルコはルーキートップ、インディペンデントチームトップの4位でゴール。MotoGPクラスベストフィニッシュで、表彰台まであと一歩に迫った。
14番グリッドから追い上げたアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)が5位に入賞。ドビジオーゾは好スタートを切り、ポジションを挽回。中盤にはバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)とポジション争いを展開し、終盤にはビニャーレスの先行を許したものの、18周目の1コーナーでビニャーレスがラインを外した間にポジションを挽回。その後、ビニャーレスを振り切って5位でチェッカーを受け、6位にビニャーレスが続いた。
7位にダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)、8位にジョナス・フォルガー(ヤマハ)、9位にアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が入賞。
バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)は序盤から中盤にかけて5番手争いを展開しながら終盤にペースが上がらず後退。ドビジオーゾ、ビニャーレス、ペトルッチ、フォルガー、アレイシ・エスパルガロに交わされて10位入賞。
スコット・レディング(ドゥカティ)が11位、エクトル・バルベラ(ドゥカティ)が12位、ロリス・バズ(ドゥカティ)が13位、ブラドリー・スミス(KTM)が14位、カレル・アブラハム(ドゥカティ)が15位に入賞。サム・ロウズ(アプリリア)は16位でゴール。MotoGPクラスデビュー戦となった代役参戦の津田 拓也(スズキ)は17位でチェッカーを受けた。
イアンノーネは9番手走行中の10周目の11コーナーで転倒リタイア。ティト・ラバット(ホンダ)も10周目に転倒リタイア。カル・クロッチロウ(ホンダ)は4番手走行中の6周目の11コーナーで転倒リタイア、ポル・エスパルガロ(KTM)も6周目の11コーナーで転倒リタイア。ジャック・ミラー(ホンダ)は10番手走行中の5周目の1コーナーでアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)に巻き込まれて転倒、両者リタイアに終わった。
チャンピオンシップ争いではロッシがランキングトップをキープ。2ポイント差のランキング2位にビニャーレス、ビニャーレスと2ポイント差のランキング3位にマルケスが続き、優勝したペドロサがマルケスと6ポイント差のランキング4位に浮上した。
MotoGPクラスは月曜日にヘレスでオフィシャルテストを実施する。
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