最終戦の注目は、3人の総合2位、3人の新人王、2社のコンストラクター部門のタイトル争い。
最終戦バレンシアGPは、リカルド・トルモ・サーキットで11日に開幕、13日に決勝レース(日本時間19時00分)が行われ、総合2位、新人王、コンストラクラー部門のタイトル争いに注目が集まる。
総合1位のブラッド・ビンダーは、第14戦アラゴンGPでライダー部門のタイトルを獲得しただけでなく、前戦マレーシアGPで今季6度目のポールポジションを獲得したことから、ポール・トゥ・ポールズのタイトルも制し、昨年4位に進出した当地で軽量級のラストレースに挑戦。
総合2位の争いは、第9胸椎と肋骨の骨折が原因で前戦を欠場したエネア・バスティアニーニが復帰を予定。前戦の優勝で総合7位から3位に浮上したフランセスコ・バグナイアは、チームのホームレースで19ポイント差の逆転を目指し、前戦で3戦連続の転倒リタイアを喫した総合4位のホルヘ・ナバーロは、昨年優勝争いの末に2位を獲得したホームレースで総合3位、総合2位の逆転を狙う。
新人王争い(総合5位争い)は、総合5位のニコロ・ブレガが、総合6位のジョアン・ミルに5ポイント差、総合7位のファビオ・ディ・ジャンアントニオに6ポイント差。3人共当地でのレース経験があり、キャリアで唯一となるタイトル獲得に挑戦。
コンストラクター部門は、KTMが2年ぶり5度目のタイトル獲得に王手。ホンダが2年連続17度目に向けて、20ポイント差の逆転を目指す。
前戦で転倒を喫した尾野弘樹は、帰国後に定まらなかった視点の精密検査を受けた結果、問題がないことを確認。右上腕骨脱臼したブレガ、頭部を強打した総合16位のホルヘ・マルティンらは、前日にサーキット内のメディカルセンターでメディカルチェックを受けるが、左手舟状骨を骨折した総合13位のフィリップ・エッテル、骨折した左手と左手首を手術した総合14位のアロン・カネトと右鎖骨を骨折した総合31位のマリア・エレーラは、欠場の見込み。
代役参戦の佐々木歩夢は、クアラルンプール市内の病院で入院した後、翌日に退院して帰国。第16戦オーストラリアGPで転倒したジョン・マックフィーは、メルボルン市内の病院に入院していることから、最終戦を欠場する。
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