J-GP2レポート
J-GP2クラスでは、関口太郎(MISTRESA with HARC-PRO.)がランキング2位につけ、逆転でのタイトル獲得の可能性が残る戦いに。その関口は4年ぶりとなるポールポジション(PP)を獲得。そのほかのHonda勢は、日浦大治朗(MORIWAKI RACING)が2番手、水野涼(MuSASHi RT ハルク・プロ)が4番手、作本輝介(Team高武 RSC)が11番手からのスタートとなりました。
スタートダッシュで飛び出した関口は、3ラップ目には2分10秒960のファステストラップを叩き出し、2番手に2.3秒のリードを築きます。
2番手の座は日浦と上和田拓海(ヤマハ)で激しく争われ、日浦が2番手に浮上。3番手に上和田となり、それを水野が追う展開に。それに石塚健(カワサキ)、生形秀之(スズキ)、作本、國峰啄磨(H43 Team-NOBBY)らが続き、大きな集団となりました。その後も関口は快調に飛ばし、それを追う日浦、上和田というオーダー。4番手争いは石塚、生形、作本、水野で争われました。
各所で熱戦が展開する中、最終的に、ラストラップでファステストラップを更新した関口が、後続を突き放して文句なしの優勝。2位に日浦、激しいバトルとなった3番手争いを制した作本が表彰台に上りまた。水野は7位、8位に渥美心(au&テルル・Kohara RT)、9位に國峰が入りました。
勝利を挙げた関口は、惜しくもランキング2位。水野が3位、國峰が7位、作本が8位、日浦が9位、渥美が12位でシーズンを終えました。
J-GP2コメント
関口太郎(J-GP2 優勝)
「4年ぶりにポール・トゥ・ウインができてよかったです。少ない台数でやり合いたいと思っていました。大治朗がついてくるかと思いましたが、離れてくれたので、自分の走りができたと思います。勝てた要因はロードレース世界選手権の日本GPにワイルドカード参戦できたことで、意識が変わったのが大きいです。日本GPでは、懸命に走って最下位でしたが、その経験を生かしたいと思っていたし、その結果が今大会での優勝だと思います」
日浦大治朗(J-GP2 2位)
「今回のペースならトップ争いができると思っていたのですが、関口さんのペースが思ったよりも速く、ついていけませんでした。それでも、自分の今の力は出せたと思います。シーズン前半はうまくマシンを仕上げられずにいましたが、最終戦でやっと、リーダーボードの上位に食い込めました。勝てなかったのは悔しいですが、表彰台に上がれてよかったです」
作本輝介(J-GP2 3位)
「予選はうまく走れずに11番手だったので、スタートで絶対に前へ出ようと考えていました。途中からタイヤのマネージメントがうまくできずにつらくなりましたが、最後まであきらめずに走りました。最終のシケインで、戦いが激しくなり、それを見て、アウトから抜き3位になれました。レースウイークでしっかりマシンを仕上げていけなかった反省がありますが、表彰台に上がれてよかったと思います」
(
ホンダ)