MotoGP第16戦オーストラリアGP、Moto2クラスは、オーストラリアのフィリップアイランドサーキットで2日目の予選を行ない、トーマス・ルティ(カレックス)が1分33秒992でポールポジションを獲得した。
Moto2クラスの予選は気温10度、路面温度14度のドライコンディションで争われた。Moto2クラスはフリー走行2回目が雨のために中止となり、2日目午前中のフリー走行3回目もウエットセッションとなったため、予選が初めてのドライでの走行となった。さらに、オーストラリアGPのタイムスケジュールは、ヨーロッパとの時差の関係で全体のスケジュールが通常より1時間遅い上、MotoGPクラスのフリー走行4回目の赤旗中断によるスケジュールの遅れから、Moto2クラスの予選は気温、路面温度共に低いコンディションでの走行となり、転倒者も続出した。
セッション中盤の15分すぎに中上 貴晶(カレックス)がリーダーボードのトップに浮上する。中上は2周連続でファステストを更新するが、その次の周の5コーナーでハイサイド転倒を喫してしまう。開始27分すぎに代わってトップに立ったのはイェスコ・ラフィン(カレックス)。フランコ・モルビデリ(カレックス)、ルティが逆転するが、開始32分すぎに再びラフィンがトップに立つ。
終盤のアタックではサンドロ・コルテセ(カレックス)が残り5分で2周連続ファステストを更新。しかし、ルティが残り1分を切ったところで1分33秒992をマークして、今シーズン3回目となるポールポジションを獲得した。ルティもセッション中盤に4コーナーで転倒を喫したが、大きなダメージはなかく、すぐに走行を再開した。
2番手に1分34秒051でマッティア・パシーニ(カレックス)が続き、Moto2クラス初フロントロウを獲得。セッション序盤に2回の転倒を喫したサム・ロウズ(カレックス)は、セッション終盤のアタックで1分34秒057を記録し3番手を獲得した。
4番手に1分34秒094でコルテセが続き、ラフィンはセッション終盤に転倒を喫したが、1分34秒217でグランプリベストグリッドとなる5番手を獲得。
6番手に1分34秒245でジョナス・フォルガー(カレックス)、7番手に1分34秒267でチャビ・ビエルヘ(テック3)、8番手に1分34秒284でロレンツォ・バルダッサーリ(カレックス)が続き、フランコ・モルビデリ(カレックス)は1分34秒410で9番手。モルビデリもセッション中盤と終盤の2回転倒を喫した。1分34秒470で10番手のヨハン・ザルコ(カレックス)も序盤に10コーナーで、終盤に2コーナーで転倒。2回目の転倒で走行を継続することができなかった。中上は転倒後、再度コースインすることができず、1分34秒615で12番手。ランキング2位のアレックス・リンス(カレックス)は最後のアタック中にマシントラブルでスローダウン、1分34秒893で16番手となった。