オリベイラが優勝、ケントがタイトルを獲得 (MotoGP第戦GP Moto3 決勝)
2015/11/09
MotoGP第18戦バレンシアGP、Moto3クラスは、スペインのバレンシア(リカルド・トルモ)サーキットで決勝レースを行ない、ミゲール・オリベイラ(KTM)が優勝した。
Moto3クラスの決勝レースは気温20度、路面温度22度のドライコンディションで争われた。序盤から集団のトップ争いが展開され、優勝以外、逆転タイトルの可能性のないオリベイラは何度かポジションを譲るものの終始レースをリード。
終盤にはオリベイラ、ホルヘ・ナバーロ(ホンダ)、ロマーノ・フェナティ(KTM)、エフレン・バスケス(ホンダ)、の4人によるトップ集団となる。しかし、最終ラップにこの4人にニッコロ・アントネッリ(ホンダ)が加わる。そして最終コーナーにトップで進入したのはオリベイラ。その後方ではアントネッリがイン側で転倒し、アウト側にいたフェナティ、バスケスが巻き込まれてしまう。最終コーナーのアクシデントの影響を受けなかったオリベイラがトップでチェッカーを受け、ナバーロが2位に続いた。転倒した3人はその場でリタイアとなり、ヤコブ・コンフェイル(KTM)が3位表彰台を獲得。
4位にブラッド・ビンダー(KTM)、5位にエネア・バスティアニーニ(ホンダ)、6位にイサック・ビニャーレス(KTM)、7位にジョン・マクフィー(ホンダ)の順で続いた。
ポイントリーダーのダニー・ケント(ホンダ)は序盤からトップ集団の最後尾となる12番手を走行。終盤にはチームメイトの尾野 弘樹(ホンダ)がケントの背後につけたが、タイトル獲得を優先するため、無理に前に出ることはなかった。しかし、タイトル獲得が見えた最終ラップに尾野はケントの前に、この時点で11位だった尾野だが、最終コーナーの上位3人のリタイアにより、8位でゴール。ケントも続く9位でチェッカーを受け、ケントがチャンピオンを獲得した。イギリス人ライダーの世界グランプリでのチャンピオン獲得は、1977年のバリー・シーン以来、38年ぶり。
10位にフィリップ・エッテル(KTM)が入賞。鈴木 竜生(マヒンドラ)は7周を終えてピットに入りリタイアとなった。
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