SBK(スーパーバイク世界選手権)第3戦オランダ 3日目
2025/04/14
SBK(スーパーバイク世界選手権)第3戦オランダラウンドは、オランダのアッセンサーキットでスーパーポールレース、レース2が開催された。
日曜日の朝は雨となり、ウォームアップ走行はウエットコンディションで行なわれたが、SBKのスーパーポールレーススタート時点では路面はウエットながら、日が差す状況。スーパーポールレースはウエット宣言がなされ、気温12度、路面温度14度のウエットコンディションの下、10周で争われた。
スタートでレースをリードしたのはニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)だったが、2周目にトプラク・ラズガットリオグル(BMW)がブレガを交わしてトップに浮上。ラズガットリオグルはその後、ブレガとの差を毎周広げ、6周目の時点でその差は約3秒となる。
ブレガは2番手をキープしていたが、7周目の1コーナー立ち上がり付近でマシントラブルに見舞われスローダウン。そのままピットに戻ってリタイアとなる。
ラズガットリオグルはそのままトップをキープしたまま周回を重ねトップでチェッカーを受けた。
ブレガが脱落した後、サム・ロウズ(ドゥカティ)が2番手となる。ポールポジションからスタートしたサム・ロウズは1周目を8番手で終えたが、その後ポジションを挽回、5周目を終えたところで3番手を走っていたアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)を交わして3番手に浮上。ブレガのリタイアで2番手となったがこの時点でトップを行くラズガットリオグルとサム・ロウズとの間には約4秒の差があり、そのまま単独2位でチェッカーを受け、SBK初表彰台を獲得した。
バウティスタは2周目に3番手に上がったが、サム・ロウズに交わされ4番手に後退。ブレガの脱落で3番手に上り、単独3位のままゴールした。
4位にアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)、5位にマイケル・ファン・デル・マーク(BMW)が入賞。終盤に接戦となった6番手争いをスコット・レディング(ドゥカティ)が制して6位に入賞。7位にレミー・ガードナー(ヤマハ)が続いた。
8位にヤリ・モンテッラ(ドゥカティ)、9位にタラン・マッケンジー(ホンダ)、10位にライアン・ビッカーズ(ドゥカティ)が続き、アレックス・ロウズ(ビモータ・カワサキ)は11位。アクセル・バッサーニ(ビモータ・カワサキ)は11番手でチェッカーを受けたが、最終ラップに危険走行のペナルティを取られ1ポジション降格の12位となり、ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が13位、イケル・レクオナ(ホンダ)は14位となった。チャビ・ビエルへ(ホンダ)はスタート直後の1コーナーでティト・ラバット(ヤマハ)と接触して転倒し、リタイアに終わった。
午後のレース2までには路面コンディションも回復。SBKのレース2は気温16度、路面温度23度のドライコンディションの下、21周で争われた。
レースをリードしたのはアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)。バウティスタはレミー・ガードナー(ヤマハ)と接戦を繰り広げながら、7周目までトップをキープ。7周目にガードナーを交わして2番手に浮上したアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)がバウティスタの背後に迫り、8周目にトップに立つ。
バウティスタは8周目にはニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)にも交わされ3番手に後退。スーパーポールレースでリタイアに終わり、レース2を10番グリッドからスタートしたブレガは序盤の間にポジションを挽回し、11周目にはロカテッリを交わしてトップに浮上する。
トップに立ったブレガは14周目にはロカテッリとの間に約1秒半のリードを取り、単独トップで周回を重ねるが、残り2周となった1コーナーの進入で、またしてもマシントラブルに見舞われスローダウン、そのままリタイアとなる。
これで再びロカテッリがトップに立ち、そのままSBK初優勝を達成した。ヤマハにとっても今シーズンのSBK初優勝。
開幕戦オーストラリアはブレガが、第2戦ポルトガルはトプラク・ラズガットリオグル(BMW)が全レース優勝のハットトリックを記録していた今シーズンのSBKだが、第3戦オランダはレース1、スーパーポールレース、レース2と異なるライダーがそれぞれ優勝した。
2位にバウティスタが入賞、ガードナーが3位に続き、2024年オランダラウンドのレース2以来の表彰台を獲得。
4位にサム・ロウズ(ドゥカティ)、5位にアクセル・バッサーニ(ビモータ・カワサキ)、6位にアレックス・ロウズ(ビモータ・カワサキ)、7位にイケル・レクオナ(ホンダ)が入賞。
ポールポジションからスタートしたラズガットリオグルは1周目を2番手で終えたが、その後、ポジションを後退し8位でチェッカーを受けた。9位にアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)、10位にドミニク・エガター(ヤマハ)が入賞。
ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が11位、スーパーポールレースでの危険なライディングによりロングラップペナルティを受けたチャビ・ビエルへ(ホンダ)は12位。ヤリ・モンテッラ(ドゥカティ)は13位、タラン・マッケンジー(ホンダ)は14位、バハティン・ソフォグル(ヤマハ)は15位に入賞した。
チャンピオンシップ争いでは、2回のノーポイントにも関わらず、ブレガがランキングトップをキープするが、ランキング2位のラズガットリオグルとのポイント差は21ポイントに縮まった。
SSP(スーパースポーツ世界選手権)のレース2ではジャン・オンジュ(ヤマハ)が優勝。2位にステファノ・マンジ(ヤマハ)が入賞した。オンジュとマンジは最終ラップまで接戦のトップ争いを展開。シケインの進入でオンジュがインをつき、切り返しでマンジが前に出て、先にチェッカーを受けたが、マンジはシケインの切り返しでトラックリミットを越えており、1ポジション降格で2位となった。3位にボ・ベンスナイダー(MVアグスタ)が入賞。
岡本裕生(ヤマハ)は16位でゴール。鳥羽海渡(ホンダ)は入賞圏内の15番手走行中の17周目の16コーナーで転倒リタイアとなった。
SSP300(スーパースポーツ300世界選手権)のレース2では10人のライダーが最終ラップまでトップ争いを展開、ジェフリー・ブイス(KTM)が優勝し、レース1に続いてダブルウインを達成。2位にダビド・サルバドール(カワサキ)、3位にベナット・フェルナンデス(Kove)が入賞した。
FIM WCR(ウーマンズ・レーシング世界選手権)では、ビアトリス・ネイラ(ヤマハ)、マリア・エレーラ(ヤマハ)、サラ・サンチェス(ヤマハ)の3人がゴールラインまで接戦を展開。ネイラが僅差で制し、WCR初優勝を飾った。2位にエレーラ、3位にサンチェスが入賞した。
SBK第3戦オランダ SBK スーパーポールレース リザルト
1 トプラク・ラズガットリオグル(BMW)
2 サム・ロウズ(ドゥカティ)
3 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)
4 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)
5 マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)
6 スコット・レディング(ドゥカティ)
7 レミー・ガードナー(ヤマハ)
8 ヤリ・モンテッラ(ドゥカティ)
9 タラン・マッケンジー(ホンダ)
10 ライアン・ビッカーズ(ドゥカティ)
11 アレックス・ロウズ(ビモータ・カワサキ)
12 アクセル・バッサーニ(ビモータ・カワサキ)
13 ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)
14 イケル・レクオナ(ホンダ)
15 ジェイソン・オハローラン(ヤマハ)
16 ギャレット・ガーロフ(カワサキ)
17 ドミニク・エガター(ヤマハ)
18 バハティン・ソフォグル(ヤマハ)
19 ザクワン・ザイディ(ホンダ)
R ニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)
R アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)
R チャビ・ビエルへ(ホンダ)
R ティト・ラバット(ヤマハ)
SBK第3戦オランダ SBK決勝レース2 リザルト
1 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)
2 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)
3 レミー・ガードナー(ヤマハ)
4 サム・ロウズ(ドゥカティ)
5 アクセル・バッサーニ(ビモータ・カワサキ)
6 アレックス・ロウズ(ビモータ・カワサキ)
7 イケル・レクオナ(ホンダ)
8 トプラク・ラズガットリオグル(BMW)
9 アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)
10 ドミニク・エガター(ヤマハ)
11 ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)
12 チャビ・ビエルへ(ホンダ)
13 ヤリ・モンテッラ(ドゥカティ)
14 タラン・マッケンジー(ホンダ)
15 バハティン・ソフォグル(ヤマハ)
16 ギャレット・ガーロフ(カワサキ)
17 マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)
18 ライアン・ビッカーズ(ドゥカティ)
19 スコット・レディング(ドゥカティ)
20 ティト・ラバット(ヤマハ)
21 ジェイソン・オハローラン(ヤマハ)
22 ザクワン・ザイディ(ホンダ)
R ニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)
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