MotoGP第4戦カタールGP Moto3クラス3日目 決勝
2025/04/13
MotoGP第4戦カタールGP Moto3クラス3日目、決勝が日曜日、カタール、首都ドーハ近郊の砂漠の中にあるルサイル・インターナショナル・サーキットで開催された。日本時間午後11時(現地時間午後5時)から16周で争われた決勝は、気温34度、路面温度43度、湿度22%、まだ夕日とは言えないほどの明るさの残る晴れたドライコンディションで始まった。昨日に続き、時折、風速10km/h以上の強い風があった。予選、プラクティスで起こった転倒に影響を及ぼす走行をしたペナルティーとして、決勝では、アルバロ・カルペ(KTM)にはダブルロングラップ、アドリアン・フェルナンデス(ホンダ)にはロングラップが科された。
スタートは、自身初のポールポジションからスタートした山中琉聖(KTM)がホールショット。ホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)、ジョエル・ケルソ(KTM)、カルペ、ダビド・アルマンサ(ホンダ)と続いた。12番グリッドスタートの古里太陽(ホンダ)は好スタートで6番手に上がった。その後ろには、アンヘル・ピケラス(KTM)、アドリアン・フェルナンデス(ホンダ)、リカルド・ロッシ(ホンダ)、ダビド・ムニョス(KTM)のトップ10が順位を入れ替わる混戦で続いた。
3周目にはロングラップに入った、カルペ、フェルナンデスは順位を落とし、山中、ケルソ、ルエダ、ピケラス、アルマンサ、ムニョス、古里、ロッシ、デニス・フォッジャ(KTM)がトップ9台、混戦を続けた。4周目6コーナー、レース最速ラップを記録し追い上げていたフォッジャがムニョスとの接触で、転倒。ルエダ、ピケラスに前を許した山中は、二人から離されることなく、ケルソを含めたトップ4でサイドbyサイド、テイルtoノウズの接戦を続けた。9周目5コーナーでは、コーマック・ブキャナン(KTM)が転倒。フェルナンデスは、タイヤグリップを感じられなくなり、ピットインリタイア。
10周目、トップ4争いに加わる勢いで走っていたアルマンサが16コーナーで転倒。トップは、ルエダ、ピケラス、古里、ケルソ、山中による混戦となって折り返した。残り5周、山中が再びトップに立ち、ルエダ、ピケラス、古里、ケルソが続いたが、徐々に順位を落としていたルエダは最終ラップを迎えるホームストレイトでマシントラブルによりリタイア。
残り2周では、一時トップが古里、2番手は山中で日本人ライダーのワンツーとなった。古里、山中、ピケラスはコーナーごとに仕掛ける勢いの激しいトップ争いの末、最終ラップ最終コーナーは、古里がトップで立ち上がった。その後ストレートでピケラスがスピードを上げ、最後はピケラスがトップでチェッカー。0.009秒差で古里が2位だった。0.009秒差は、MotoGP歴代5位に入る僅差。最終ラップにミスをしたと自らも話していた山中は、ピケラスと0.042秒差の3位。トップ10台中、古里を含む5台がホンダ勢だった。
年間ポイントは、優勝のピケラスが25ポイント獲得し合計67、ルエダを1ポイント上回り、ポイントリーダーになった。古里は合計38ポイントで6番手、山中は23ポイントで11番手に着けている。二人の日本人ライダー、日本メーカーのホンダの活躍も華やかなMoto3クラス、第5戦スペインGPは2週間後の4月25日から走行が始まる。
MotoGP 第4戦カタールGP Moto3クラス 3日目 決勝
1 アンヘル・ピケラス (KTM)
2 古里太陽 (KTM)
3 山中琉聖 (KTM)
4 ジョエル・ケルソ (ホンダ)
5 リカルド・ロッシ (KTM)
6 ダビド・ムニョス (KTM)
7 ルカ・ルネッタ (KTM)
8 ステファノ・ネパ (KTM)
9 二コラ・カラッロ (ホンダ)
10 グイド・ピニ (KTM)
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