SBK(スーパーバイク世界選手権)第13戦カタールラウンドは、カタールのロサイル・インターナショナルサーキットで決勝第2レースを行ない、レオン･ハスラム（アプリリアレーシングチーム-レッドデビルズ）が優勝した。

SBKの決勝第1レースは現地時間の22時にナイトレースとしてスタート、気温31度、路面温度34度のドライコンディションで争われた。

好スタートを決めたのはジョナサン･レイ（カワサキレーシングチーム）だったが、1コーナーでトップに立ったのはチャズ･デイビス（Aruba.it レーシング-ドゥカティSBKチーム）。レイ、ハスラム、トム･サイクス（カワサキレーシングチーム）、ジョルディ･トーレス（アプリリアレーシングチーム-レッドデビルズ）、マイケル・ファン・デル・マーク（パタ･ホンダ･ワールドスーパーバイクチーム）が続き、レース序盤から6人のライダーがトップ集団を形成する。

ハスラムは5周目の1コーナーで2番手に浮上。7周目のホームストレートではデイビスのスリップから抜け出し、トップでコントロールラインを通過する。しかし、デイビスはすぐに1、2コーナーでトップを奪還し、このパターンの戦いが数周にわたって続く。

4周を終えたところでレイがマシントラブルによりピットイン。トップ集団は5人のライダーとなる。その後、ファン・デル・マークがトップ争いから遅れ、トップ争いは4台に。レースは終盤の16周目の4コーナーで4番手につけていたトーレスがスリップダウンの転倒を喫し、最終ラップはデイビス、ハスラム、サイクスの3台のトップ争いとなる。最終ラップにトップで入ったのはハスラム。しかし、1コーナーでラインがはらみ、その間にデイビスがトップに立つ。接戦のバトルは最後まで続いたが、最終コーナー立ち上がりで、デイビスがややラインを外し、そのインをついたハスラムがトップに浮上、そのままトップでチェッカーを受け、僅差の2位にデイビス、3位にサイクスの順で続いた。

ファン・デル・マークが単独4位でチェッカーを受け、5位にシルバン･ギュントーリ（パタ･ホンダ･ワールドスーパーバイクチーム）、6位にレアンドロ・メルカド（バーニレーシングチーム）、7位にランディ･ド･ピュニエ（ボルトコム･クレセント･スズキ）、8位にニッコロ･カネパ（アルテアレーシング）、9位にダビド･サロム（チームペデルチーニ）、10位にアイルトン･バドビーニ（BMWモトラッド･イタリアSBKチーム）の順で続いた。

チャビ･フォレス（Aruba.it レーシング-ドゥカティSBKチーム）とアレックス･ロウズ（ボルトコム･クレセント･スズキ）は決勝第2レースに出走しなかった。

WSS(スーパースポーツ世界選手権)クラスでは、カイル・スミス（パタ・ホンダ・ワールドスーパースポーツ）がWSS初優勝を達成。チャンピオンのケナン・ソフォグル（カワサキ・プセッティレーシング）が2位に、3位にロレンツォ・ザネッティ（MVアグスタ レパルト コルセ）が入賞した。