4人の接戦をマルケスが制す (MotoGP第16戦オーストラリアGP MotoGP 決勝)
2015/10/19
MotoGP第16戦オーストラリアGP、MotoGPクラスは、オーストラリアのフィリップアイランドサーキットで決勝レースを行ない、マルク・マルケス(ホンダ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温15度、路面温度42度のドライコンディションで争われた。スタートでトップに浮上したのはアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)。1周目の8コーナーでホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)がトップに立ち、1周目のコントロールラインをトップで通過するが、イアンノーネがストレートエンドでトップに浮上する。2周目もロレンソが10コーナーでトップに立つが、再び次のストレートエンドでイアンノーネがトップに浮上。この展開が3周目まで続く。逃げ切りに持ち込みたいロレンソは4周目の2コーナーで前に出ると、そこからトップをキープする。イアンノーネ、マルケス、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が2番手争いの接戦を展開する中、この間にロレンソはリードを取っていく。
ロレンソは8周目には2番手以下とのリードを約1秒に広げるが、その後、その差が少しずつ縮まり、11周目にはコンマ4秒となる。ロレンソは12周目に再び1秒以上にリードを広げたものの、独走体制に持ち込むことはできず。中盤を迎えてリードは縮まり、2番手に浮上したマルケスがロレンソの背後に迫る。
17周目にはロレンソとマルケスのトップ争い、イアンノーネとロッシの3番手争いという展開になり、18周目の4コーナーでマルケスがトップに浮上。20周目には二人に追いついたイアンノーネがロレンソの前に出て2番手に浮上する。21周目の1コーナーでイアンノーネから2番手のポジションを奪還したロレンソは、8コーナーでトップを行くマルケスの前に出る、その後、ロレンソはトップをキープして周回を重ねるものの、逃げ切ることはできない。
マルケスは最終ラップの1コーナーでイアンノーネを交わして2番手に浮上すると、ロレンソの背後に迫り、コース終盤の10コーナー進入でインを差し、トップに浮上、そのままマルケスがトップでチェッカーを受け、グランプリ通算50勝目を記録。ロレンソが2位でゴールし、ヤマハがコンストラクタータイトルを確定させた。
3番手争いは最終ラップの8コーナーまでロッシが3番手をキープしていたものの、イアンノーネが9コーナーで前に。ロッシも10コーナーでイアンノーネのインを差したものの、立ち上がりでイアンノーネが抜き返し、イアンノーネが3位表彰台を獲得。ロッシは4位でゴールとなった。これにより、ロッシはランキングトップをキープしているものの、ランキング2位のロレンソとのポイント差は14ポイントと4ポイント縮まった。
5位にダニ・ペドロサ(ホンダ)、6位にマーベリック・ビニャーレス(スズキ)、7位にカル・クロッチロウ(ホンダ)、8位にポル・エスパロガロ(ヤマハ)、9位にアレックス・エスパロガロ(スズキ)、10位にブラドリー・スミス(ヤマハ)が入賞。
スコット・レディング(ホンダ)が11位、ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が12位、アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)が13位、アルバロ・バウティスタ(アプリリア)が14位に続き、ジャック・ミラー(ホンダ)がオープントップとなる15位に入賞した。
以下、16位にエクトル・バルベラ(ドゥカティ)、17位にヨニー・エルナンデス(ドゥカティ)、18位にロリス・バズ(フォワード-ヤマハ)、19位にユージン・ラバティ(ホンダ)、20位にマイク・デ・ミオ(ドゥカティ)、21位にステファン・ブラドル(アプリリア)、22位にトニ・エリアス(フォワード-ヤマハ)、23位にアンソニー・ウエスト(ホンダ)の順で続き、ニッキー・ヘイデン(ホンダ)は10周目にコースサイドにマシンを止めてリタイア。ダミアン・カドリン(ART)はピットイン後、再びコースインしたものの、もう一度ピットに戻ってリタイアに終わった。
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