オリベイラが優勝、ケント転倒リタイア (MotoGP第16戦オーストラリアGP Moto3 決勝)
2015/10/19
MotoGP第16戦オーストラリアGP、Moto3クラスは、オーストラリアのフィリップアイランドサーキットで決勝レースを行ない、ミゲール・オリベイラ(KTM)が優勝した。
Moto3クラスの決勝レースは気温15度、路面温度36度のドライコンディションで争われた。レース序盤は20人以上のライダーが僅差で周回を重ねるバトルとなり、スリップストリームが効くコースレイアウトのため、各所で順位が入れ替わる展開となる。
7周目の6コーナーでポールスタートのジョン・マクフィー(ホンダ)が転倒、ホアン・ミル(ホンダ)が巻き込まれる。これでトップ集団は7台となるが、10周目の4コーナーでフランシスコ・バグナイア(マヒンドラ)がダニー・ケント(ホンダ)と接触、バグナイアは転倒し、ケントはオーバーランでトップ集団から脱落、第2集団の後方16番手まで後退してしまう。これでトップ集団は5台となる。
タイトル確定のかかったポイントリーダーのケントはポジション挽回を図り、13周目には第2集団の先頭となる6番手までポジションを回復するが、14周目の3コーナーで、アウトからかぶせたケントとイン側のニッコロ・アントネッリ(ホンダ)が接触、ケント、アントネッリ、さらにランキング2位のエネア・バスティアニーニ(ホンダ)もこのアクシデントに巻き込まれて転倒を喫し、3人共リタイアに終わってしまう。
トップ争いは終盤にオリベイラ、エフレン・バスケス(ホンダ)ブラッド・ビンダー(KTM)、ホルヘ・ナバーロ(ホンダ)、ヤコブ・コンフェイル(KTM)、ロマーノ・フェナティ(KTM)の6人によるバトルとなり、最終ラップまで激しくポジションを入れ替えながら展開。最終ラップにトップで入ったのはコンフェイルだったが、オリベイラがトップに浮上、コース終盤ではわずかなリードを取り、そのままトップでチェッカー、最後にスリップストリームから抜け出したバスケスが2位に入り、ビンダーが僅差の3位。ナバーロもビンダーのスリップから前に出ようとしたがわずかに届かず4位、5位にコンフェイル、6位にフェナティが続いた。
7位にフィリップ・エッテル(KTM)、8位にイサック・ビニャーレス(KTM)、9位にアレックス・マスボー(ホンダ)が続き、ホームレースのレミー・ガードナー(マヒンドラ)は10位に入賞し、今シーズン初ポイントを獲得した。
鈴木 竜生(マヒンドラ)はスタート直後の2コーナーの転倒リタイアに終わった。
ランキングトップのケント、ランキング2位のバスティニアニーニがノーポイントに終わり、優勝したオリベイラがランキング2位に浮上、トップのケントと2位のオリベイラの差は40ポイントとなった。バスティニアニーニはケントとのポイント差が56ポイントに広がり、残り2戦、タイトル争いはケントとオリベイラの戦いとなった。
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