MotoGP第18戦タイGP Moto2クラス3日目 決勝結果
2024/10/27
MotoGP第18戦タイGP Moto2クラス3日目、決勝が日曜日、タイ北東部のブリーラム県にあるチャーン・インターナショナル・サーキットで開催された。日本時間午後3時15分から22周で開催予定の決勝は、Moto3のレース中、レース後も雨が激しく降る事はなく、ドライコンディションの宣言が出された。気温25度、路面温度28度、湿度89%、風は強くなかった。
スタートは、ポールシッターの小椋藍(ボスコスクーロ)が好スタートでホールショット。アロン・カネト(カレックス)、ディオゴ・モレイラ(カレックス)と激しいバトルとなった。5コーナーでは、フェルミン・アルデゲール(ボスコスクーロ)がフィリップ・サラッチ(カレックス)、トニー・アルボリーノ(カレックス)と接触。アルデゲール、アルボリーノ両者リタイア。トップはカネトが奪い、2番手の小椋のインにマルコス・ラミレス(カレックス)が入り、続くアロンソ・ロペス(ボスコスクーロ)、モレイラに小椋は押し出され、ジェイク・ディクソン(カレックス)、ダリン・ビンダー(カレックス)にも先を許し7番手となった。
先頭のカネトは徐々に後続を突き放す。3周目にロペスがミスで12番手まで順位を下げ、小椋は6番手浮上。6周目にセナ・エイジアス(カレックス)が転倒、リタイア。7周目1コーナーで小椋は前を行くビンダーを捉えインから突いて5番手へ。ビンダーがはじかれる状態で順位を落とした。その後ビンダーは転倒、リタイア。バリー・バルタス(カレックス)も転倒、リタイア。
8周目、小椋はディクソンも捉え4番手。折り返し、10周目に小椋はモレイラも浮いて3番手まで順位を上げた。12周目にはアレックス・エスクリグ(フォーワード)が転倒、再スタートするが15周目にピットインリタイア。モレイラを抜いた小椋は、12周目には1分35秒597の歴代新レースベストラップを記録し、前を行くラミレスを追い、14周目3コーナーではラミレスも捉え2番手へ。
トップのカネトは17周目に自己ベストレースラップ1分35秒759を記録し、小椋とは2秒近い差を開いた。この頃、レインフラッグも振られ、場所により雨が降り始めた。2番手が小椋、3番手ラミレス。4番手争いは、13番グリッドスタートの地元タイ人ライダー、ソムキャット・チャントラ(カレックス)が激しく追い上げ、モレイラとバトルを繰り広げ、地元ファンを沸かせた。
19周目には雨が激しくなり、ジェレミー・アルコバが転倒、リタイア。カネトやチャントラは手を上げ、危険をアピール。雨が激しくなり、レッドフラッグが振られた。20周に入っていたので、レース3分の2を経過しており、レース成立。1位カネト、2位小椋、3位ラミレス。佐々木は13位3ポイント獲得。
小椋は2位20ポイント獲得を果たし、ランキング2番手カネトと60ポイント差を付け、Moto2史上初、日本人の年間チャンピオンとなった。中量級としては、2009年250ccクラスの青山博一(現ホンダチーム・アジア監督)以来15年ぶり。更に、アジアタレントカップ出身ライダーとしても初めてのMoto2チャンピオン。
ウィニングランでは将棋盤が用意され、小椋が金の駒を置くと、クルーチーフにより「GAME WINNER」のカードが出された。普段はあまり感情を表に出さない小椋が、チームスタッフ、観衆と共に満面の笑みを見せ、ピットで待ちかまえた中上貴晶とはハイタッチをして喜びを顕わにしていた。インタビューでは、今まで関わったチーム等すべての人々への感謝を感慨無量の様子で伝えていた。チャンピオンは確定したものの3連戦の最終、第19戦マレーシアGPは11月1日から始まる。
MotoGP 第18戦タイGP Moto2クラス3日目 決勝結果
1 アロン・カネト(カレックス)
2 小椋藍(ボスコスクーロ)
3 マルコス・ラミレス(カレックス)
4 ソムキャット・チャントラ(カレックス)
5 ディオゴ・モレイラ(カレックス)
6 イザン・グエバラ(カレックス)
7 アルベルト・アレナス(カレックス)
8 ジェイク・ディクソン(カレックス)
9 マニュエル・ゴンザレス(カレックス)
10 デニス・オンジュ(カレックス)
14 佐々木歩夢(カレックス)
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