MotoGP第18戦タイGP MotoGPクラス3日目 決勝結果
2024/10/27
MotoGP第18戦タイGP MotoGPクラス3日目、決勝が日曜日、タイにあるチャーン・インターナショナル・サーキットで開催された。日本時間午後12時40分(現地時間午前10時40分)から10分間行なわれたウォームアップ走行は、気温24度、路面温度26度、湿度93%、水しぶきが上がる程のウェットコンディション。この走行トップはマルク・マルケス(ドゥカティ)、2番手ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)、3番手ルカ・マリーニ(ホンダ)。中上貴晶(ホンダ)は19番手。
日本時間午後5時(現地時間午後3時)から26周で開催された決勝は、気温25度、路面温度28度、湿度93%、雨の降るウェットコンディション。サイティングラップでアレックス・マルケス(ドゥカティ)が11コーナーで転倒。
タイ伝統のダンスが披露され、楽団演奏と共に歌手のカルティラ・ソングプラクホンによる国歌斉唱の後に始まった。延べ205343人が訪れた今大会、グランドスタンド満席の観客が見守る中、3番グリッドスタートのマルティンが好スタートでホールショットを奪った。フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)、マルク・マルケス、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、ペドロ・アコスタ(KTM)、ブラッド・ビンダー(KTM)、フランコ・モルビデリ(ドゥカティ)、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)、ヨハン・ザルコ(ホンダ)、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)のトップ10で続いた。
トップのマルティンは、3周目に2番手バニャーヤと0.861秒離れ、バニャーヤは3番手マルク・マルケスと0.267秒差で戦っていた。4周目1コーナーでマルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)が転倒、リタイア。クアルタラロは8コーナーでモルビデリと接触、転倒、再スタート。この事故でモルビデリにはロングラップが科された。3コーナーでは、マルティンがワイドへ膨らみ、バニャーヤ、マルク・マルケスが先を行く。
7周目8コーナーでラウル・フェルナンデス(アプリリア)が転倒、リタイア。8周目8コーナーではモルビデリが転倒、リタイア。9周目には、バスティアニーニが8コーナーで転倒、再スタート。一時はマルク・マルケスと0.5秒以上開いていたトップのバニャーヤは、再びマルク・マルケスとサイドバイサイドになるほど差が縮まった。このバトルの10周目、バニャーヤは1分39秒794の自己レースベストラップでマルク・マルケスをかわした。マルク・マルケスも12周目には1分39秒720の自己レースベストラップでバニャーヤを追う。14周目8コーナー、今度はマルク・マルケスが転倒。再スタートを切るが大きく順位を落とす。
17周目には、ロレンツォ・サルバドーリ(アプリリア)が7コーナーで2度目の転倒、サルバドーリは序盤にも8コーナーで転倒、再スタートしていたが、遂にリタイア。トップはバニャーヤ、2番手マルティン、15番グリッドスタートのジャック・ミラー(KTM)、ビンダー、アコスタ、ジャンアントニオも含む4人の3番手争いが激しくなった。
23周目には、アレックス・リンス(ヤマハ)が転倒、リタイア。24周目7コーナーでは、アウグスト・フェルナンデス(KTM)が転倒、リタイア。最終2ラップでは、ミラーとアコスタが膝と膝、肘と肘が当たる激しいバトルを繰り広げた。
転倒したマルク・マルケスも激しく追い上げ、前を走るジョアン・ミル(ホンダ)に接触して抜いたため1ポジションダウンのペナルティーを科された。トップはバニャーヤが守り切り、自身初の雨での優勝。2位マルティン、3位にはアコスタが入った。中上は13位完走3ポイント獲得。
年間ポイントは、マルティン453、バニャーヤ436で、17ポイント差。今日の結果により、チャンピオンの行方は二人に絞られた。
MotoGP第18戦タイGP決勝結果
1 フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)
2 ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)
3 ペドロ・アコスタ(KTM)
4 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)
5 ジャック・ミラー(KTM)
6 ブラッド・ビンダ―(KTM)
7 マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)
8 ヨハン・ザルコ(ホンダ)
9 アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)
10 アレックス・マルケス(ドゥカティ)
11 マルク・マルケス(ドゥカティ)
12 ルカ・マリーニ(ホンダ)
13 中上貴晶(ホンダ)
14 エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)
15 ジョアン・ミル(ホンダ)
16 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
RT アウグスト・フェルナンデス(KTM)
RT アレックス・リンス(ヤマハ)
RT ロレンツォ・サルバドーリ(アプリリア)
RT フランコ・モルビデリ(ドゥカティ)
RT ラウル・フェルナンデス(アプリリア)
RT マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)
こんな記事も読まれています