全日本RR第8戦鈴鹿【ST1000決勝】國井勇輝が激戦を制して完全勝利

2024/10/27

　全日本ロードレース最終戦鈴鹿MFJ-GPのST1000クラスは國井勇輝（SDG Team HARC-PRO.）が優勝した。

　ホールショットは羽田太河（AstemoHondaDreamSIRacing）。岩戸亮介（Kawasaki Plaza Racing Team）、國井、荒川晃大（MOTOBUM HONDA）と続く。オープニングラップから羽田と岩戸がサイドbyサイドの争いを展開。さらにここに國井、荒川、國峰啄磨（TOHO Racing）も加わり、順位を入れ替える激しいトップ争いに発展。

　2周目にトップ浮上は國峰。真っ先に戻ってくるのは羽田。國井がこの2台の間に割って入る。

　5周目に國井がトップに浮上するとペースアップ。國峰、羽田が呼応。3台が少し集団から抜け出す形に。しかし最終シケインでは3台での勝負になり、國峰、羽田、國井の順に入れ替わる。この間に荒川、岩戸、伊藤元治（MOTO BUM HONDA）が追いついて、トップ集団は6台に。

　羽田、國峰、國井はそこここで順位を入れ替える。伊藤が遅れ出し、追い上げてきた井手翔太（AKENO SPEED・RC KOSHIEN）にかわされる。

　9周目。國峰が痛恨の転倒。

　レース終盤は國井と羽田の一騎打ち、岩戸、荒川、井手、伊藤の表彰台争いに移行。ラスト2周で伊藤が表彰台争いから脱落。

　真っ先に最終ラップに突入したのは國井。スパートをかけると羽田に付けいるすきを与えずにそのままトップでゴール。前戦でチャンピオンを獲得してスペシャルカラーのレーシングスーツをまとった國井が今季5勝目を挙げて有終の美。表彰台争いは岩戸に軍配が挙がった。