MotoGP第6戦カタルニアGPプレビュー
2024/05/22
MotoGP第6戦カタルニアGPが今週末、スペイン、東部カタルニア州、バルセロナ-カタルニア・サーキットで開催される。全長4.66km、最大ストレート1047m、右コーナー8、左コーナー6。近代的で最も優れた設計と評価されている。
MotoGPクラスは、ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)が前戦フランスGPでは、ポールポジション、スプリント優勝、決勝優勝という素晴らしい結果で、現在129ポイント、ポイントリーダー。2番手91ポイントのフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)と38ポイント差となり、今週末までのマルティンのトップは確定している。
フランスGPでは、最終ラップでバニャーヤを抜き、2位表彰台を獲得。徐々に昨年型ドゥカティを自分仕様に造り上げているマルク・マルケス(ドゥカティ)は89ポイントでランキング3番手。同じく89ポイントのエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)は前戦でのロングラップペナルティーの雪辱を晴らし、トップ争いに食い込みたい今大会。
前戦、予選5番手と速さを見せたマルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)は、転倒の悔しさをカタルニアで挽回したい。チームメイトのファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)もフランスGPでは決勝6位。更に上位を目指しているに違いない。フランコ・モルビデリ(ドゥカティ)も前戦は7位と健闘したが、まだ足りないと感じているはず。アレックス・マルケス(ドゥカティ)は好記録を持つ地元での活躍が期待される。
2023年のカタルニアGPは、主役となったアレイシ・エスパロガロ(アプリリア)。昨年決勝はエスパロガロとワンツーフィニッシュを決めたマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)。前戦で、マルク・マルケスを差し置いてQ2進出を果たしたミゲール・オリベイラ(アプリリア)。昨年の優勝マシンに乗るチームメイトのラウル・フェルナンデス(アプリリア)。アプリリア勢からも目が離せない。
ルマンでは厳しい週末を過ごしたKTM勢。最後尾スタートから決勝は8位に回復したブラッド・ビンダー(KTM)。フランス決勝は転倒に終わったジャック・ミラー(KTM)。ルーキーの今シーズン初めて決勝で転倒を喫したペドロ・アコスタ(KTM)。フランスではポイント獲得を果たしたアウグスト・フェルナンデス(KTM)。彼らは、既にKTMが勝ったことのあるこのバルセロナで期待が膨らむ。
フランスGPでは地元の熱い応援の中、転倒に終わったものの戦える速さを取り戻したファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)。チームメイトのアレックス・リンス(ヤマハ)もカタルニアでは速さを見せたい。
ホンダ勢では他を引っ張る速さを見せていたヨハン・ザルコ(ホンダ)。カタルニアでは、確実に完走したいジョアン・ミル(ホンダ)。共にホンダの進化を模索する中上貴晶(ホンダ)、ルカ・マリーニ(ホンダ)に加え、今大会はステファン・ブラドル(ホンダ)がワイルドカード参戦する。日本人としては日本メーカー、ヤマハ、ホンダの活躍を切に願う。
Moto2クラスでは、小椋藍(ボスコスクーロ)のチームメイト、セルジオ・ガルシア(ボスコスクーロ)がランキングトップに躍り出た。ルマンでは2位表彰台を獲得した小椋、今季ベスト22位だった佐々木歩夢(カレックス)に注目したい。
Moto3クラスは、年間ポイントが1ポイント差となったトップのダニエル・オルガド(ガスガス)と2番手ダビド・アロンソ(CFMOTO)。山中琉聖(KTM)、鈴木竜生(ハスクバーナ)、古里太陽(ホンダ)という日本人勢の活躍も見逃せない。
MotoEクラスも併催される第6戦カタルニアGPは、今週金曜日、日本時間午後3時30分(現地時間午前8時30分)からMotoEクラス、フリー走行で幕を開ける。
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