SBK(スーパーバイク世界選手権)第3戦オランダ 2日目
2024/04/21
SBK(スーパーバイク世界選手権)第3戦オランダラウンドは、オランダのアッセン(TTサーキット・アッセン)で2日目のスーパーポール、レース1が開催された。2日目も雨が降ったかと思うと、晴れ間がのぞき、コースの場所によってもコンディションが異なる、アッセンらしい変わりやすい天候の中で各セッションは行なわれた。
SBK(スーパーバイク世界選手権)のスーパーポールは気温5度、路面温度8度のウエットコンディションで争われ、ジョナサン・レイ(ヤマハ)が1分42秒650でヤマハ移籍後初となるポールポジションを獲得した。
2番手に1分42秒744でニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)、3番手に1分43秒003でトプラク・ラズガットリオグル(BMW)が続き、フロントロウを獲得。
4番手に1分43秒190でSBKルーキーのサム・ロウズ(ドゥカティ)がベストグリッドを獲得。5番手に1分43秒442でアレックス・ロウズ(カワサキ)、6番手に1分43秒633でレミー・ガードナー(ヤマハ)の順で続いた。
アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)は1分43秒730で7番手。8番手に1分43秒744でミシェル・ルーベン・リナルディ(ドゥカティ)、9番手に1分43秒769でアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)、10番手に1分43秒950でアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)。
レース1はセクター1、2、4で雨が降り、気温9度、路面温度18度の難しいコンディションの中、21周の予定でスタート。
ほとんどのライダーがスリックタイヤを選択する中、11番グリッドからインターミディエイトタイヤでスタートしたニコラス・スピネッリ(ドゥカティ)がトップに立つと、1周目に2番手以下に約4秒のリードを取り、2周目には約14秒、3周目には約21秒とリードを広げて独走。路面コンディションが回復してきた7周目以降は、2番手以下との差が縮まり、14周目にはその差は約3秒となったものの、15周目にアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)のマシンがエンジンブロー、15コーナーにオイルが出たため赤旗が掲示されてレースは成立。負傷欠場したダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)の代役として参戦したスピネッリが、SBK初参戦で初優勝を達成した。スピネッリは今年はMotoEクラスにレギュラー参戦中のライダー。
2番手争いは序盤から8人ほどのライダーが接戦を展開。9周目に2番手に浮上したアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)が、2番手をキープしていたが、赤旗掲示直前に前に出たトプラク・ラズガットリオグル(BMW)が2位に入賞。バウティスタは僅差の3位となった。
4位にレミー・ガードナー(ヤマハ)、5位にアレックス・ロウズ(カワサキ)、6位にジョナサン・レイ(ヤマハ)、7位にマイケル・ファン・デル・マーク(BMW)が続き、スコット・レディング(BMW)が8位、序盤は2番手を走ったアクセル・バッサーニ(カワサキ)が9位に入賞。10位にチャビ・ビエルへ(ホンダ)が入賞した。ニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)は11位入賞。
アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)は5周目の3コーナーで転倒リタイア。イケル・レクオナ(ホンダ)は午前中のウエットのFP3で激しく転倒して負傷、スーパーポールとレース1を欠場した。
SSP(スーパースポーツ世界選手権)は、気温10度、路面温度18度、サイティングラップの前には全セクターで雨が降っていたものの、その後、雨は上り、ライン上がどんどん乾いていくコンディションの下、18周でスタート。レース終盤にはセクター2とセクター4で雨が落ち始めたが、スリックタイヤをチョイスし、序盤は後方に沈んだものの、追い上げたアドリアン・ウエルタス(ドゥカティ)が優勝した。2位にステファノ・マンジ(ヤマハ)、3位にバレンティン・デビス(ヤマハ)が入賞。
鳥羽海渡(ホンダ)は24位、大久保光(カワサキ)は5周目には14番手まで浮上するが、一度ピットインし、25位でチェッカーを受けた。
SSP300(スーパースポーツ300世界選手権)は、気温6度、路面温度10度のウエットコンディションの下、14周でスタートしたが、3周目の最終コーナーでトップ集団の中で転倒者が出て赤旗中断となり、5周で再スタートが切られた。再スタートレースはウエットパッチは残るものの、ドライコンディションで争われ、ダニエル・モヘダ(カワサキ)が接戦を制して優勝。僅差の2位にウナイ・カラタユード(ヤマハ)、3位にイニゴ・イグレシアス・ブラボー(カワサキ)が入賞した。
ヤマハR3 bLU cRU FIMワールドカップは、気温9度、路面温度17度のウエットコンディションの下、10周の予定でスタートしたが、トップグループが6周をクリアしたところで転倒者により赤旗中断、そのまま成立となった。マルク・ビックが優勝し、2位に高橋 匠が入賞R3カップ初表彰台を獲得。3位にダウィド・ノワックが続き山根昇馬はトップ争い集団に加わり周回を重ね、6位でチェッカーを受けた。
SBK第3戦オランダ SBK2日目予選 リザルト
1 ジョナサン・レイ(ヤマハ) 1分42秒650
2 ニッコロ・ブレガ(ドゥカティ) 1分42秒744
3 トプラク・ラズガットリオグル(BMW) 1分43秒003
4 サム・ロウズ(ドゥカティ) 1分43秒190
5 アレックス・ロウズ(カワサキ) 1分43秒442
6 レミー・ガードナー(ヤマハ) 1分43秒633
7 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ) 1分43秒730
8 ミシェル・ルーベン・リナルディ(ドゥカティ) 1分43秒744
9 アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ) 1分43秒769
10 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ) 1分43秒950
11 ニコラス・スピネッリ(ドゥカティ) 1分44秒049
12 チャビ・ビエルへ(ホンダ) 1分44秒095
13 マイケル・ファン・デル・マーク(BMW) 1分44秒111
14 タラン・マッケンジー(ホンダ) 1分44秒112
15 スコット・レディング(BMW) 1分44秒216
16 アクセル・バッサーニ(カワサキ) 1分44秒231
17 ギャレット・ガーロフ(BMW) 1分44秒582
18 フィリップ・エッテル(ヤマハ) 1分45秒075
19 ドミニク・エガター(ヤマハ) 1分45秒420
20 ブラッドリー・レイ(ヤマハ) 1分46秒093
21 アダム・ノロディン(ホンダ) 1分47秒083
NQ ティト・ラバット(カワサキ) 1分48秒996
SBK第3戦オランダ SBK決勝レース1 リザルト
1 ニコラス・スピネッリ(ドゥカティ)
2 トプラク・ラズガットリオグル(BMW)
3 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)
4 レミー・ガードナー(ヤマハ)
5 アレックス・ロウズ(カワサキ)
6 ジョナサン・レイ(ヤマハ)
7 マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)
8 スコット・レディング(BMW)
9 アクセル・バッサーニ(カワサキ)
10 チャビ・ビエルへ(ホンダ)
11 ニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)
12 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)
13 ドミニク・エガター(ヤマハ)
14 タラン・マッケンジー(ホンダ)
15 ブラッドリー・レイ(ヤマハ)
16 ギャレット・ガーロフ(BMW)
17 アダム・ノロディン(ホンダ)
18 フィリップ・エッテル(ヤマハ)
19 サム・ロウズ(ドゥカティ)
R ミシェル・ルーベン・リナルディ(ドゥカティ)
R ティト・ラバット(カワサキ)
R アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)
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