MotoGP第13戦サンマリノGP、Moto2クラスは、イタリアのミサノ・ワールド・サーキット‐マルコ・シモンチェリで決勝レースを行ない、ヨハン・ザルコ（カレックス）が優勝した。

Moto2クラスの決勝レースは気温26度、路面温度32度のドライコンディションで争われた。ポールポジションからスタートしたザルコは好スタートでレースをリードするが、2周目にドミニク・エガター（カレックス）がトップに浮上、ザルコと激しいバトルを繰り広げる。ザルコは4周目にアレックス・リンス（カレックス）にも交わされて3番手に後退。エガターとリンスが激しいポジション争いを展開する。ところが6周目の14コーナーでエガターの前に出ようとしたリンスが、エガターに接触、両者転倒し、これでザルコがトップに浮上する。エガター、リンス共に再スタートしたものの、トップ争いからは大きく後退してしまう。

これでトップに立ったザルコは、その後、後続とのリードを周回ごとに広げ、単独トップをキープ。そのままシーズン5勝目を記録、チェコGP以来3連勝を達成した。

レース中盤、2番手をシモーネ・コルシ（カレックス）、ジョナス・フォルガー（カレックス）が争うが、中上 貴晶（カレックス）が二人に追いつき、中上は18周目にフォルガーを交わして3番手に浮上、20周目にはコルシを交わして2番手に浮上する。その後、後方からティト・ラバット（カレックス）もフォルガー、コルシを交わして中上の背後に迫り、24周目にラバットが2番手に浮上。中上もラバットを追ったが、わずかに届かず、ラバットが2位、中上が今シーズン初表彰台となる3位に入賞した。中上の表彰台獲得は2013年のサンマリノGP以来2年ぶり、イデミツ・ホンダ・チーム・アジアにとってグランプリ初表彰台獲得となった。

4位にコルシ、5位にフリアン・シモン（スピードアップ）が入賞。フォルガーは6位でゴールし、7位にロレンソ･バルダッサーリ（カレックス）、8位にサンドロ・コルテセ（カレックス）、9位にルイス･サロム（カレックス）、10位にトーマス・ルティ（カレックス）の順で続いた。

エガターは一度ピットに戻り、再びコースに出たものの、24位で完走、リンスは最終的にブラッグフラッグを振られ、失格となった。