MotoGP第17戦タイGP Moto2クラス3日目決勝は、タイ、チャン・インターナショナルサーキットで現地時間午後1時15分(日本時間午後3時15分)から22周で競われた。気温31度、路面温度42度、湿度60％、雲はあるものの晴れたドライコンディション。

　ポールポジションスタートのフェルミン・アルデゲール(ボスコスクーロ)がホールショットを奪い、そのまま後続を離す。2番手ペドロ・アコスタ(カレックス)、3番手マルコス・ラミレス、4番手ソムキャット・チャントラ(カレックス)、5番手アロンソ・ロペス(ボスコスクーロ)、6番手トニー・アルボリーノ(カレックス)、7番手アロン・カネト(カレックス)、8番手アルベルト・アレナス(カレックス)、9番手ジョー・ロバーツ(カレックス)、10番手セレスティーノ・ビエッティ(カレックス)と続いた。アルベルト・スーラ(フォワード)は1周目に転倒。

　2周目に入り、トップのアルデゲールと2番手アコスタ、アコスタと3番手ラミレスの差が開き出す。3周目、日本人ライダー羽田大河(カレックス)が転倒。トップ3は変わらずで、5周目3コーナー、ジェイク・ディクソン(カレックス)が前を行くビエッティに接触し、転倒。ビエッティも接触の影響か、その後5コーナーで転倒。

　トップ2はアルデゲールとアコスタがそれぞれ単独走行となったが、6周目、地元チャントラがラミレスを抜いて3番手に上がる。7周目にはトップのアルデゲールと2番手アコスタの差は1.339と広がり、アコスタと3番手チャントラの差も2.099まで広がった。8周目にはセルジオ・ガルシア(カレックス)が転倒。

　9周目以降もトップ3は差を広げながら、それぞれ単独走行を続ける中、その後方では、アルボリーノがロペスを抜いて5番手まで順位を上げた。トップのアルデゲールと2番手アコスタは、その後も差を広げ続け、それぞれが独走状態。半分を折り返し、残り9周で、5番手に居たアルボリーノは前を行くラミレスを抜いて4番手まで順位を上げた。

　残り8周を迎え、トップのアルデゲールと2番手アコスタの差は3.104まで広がり、2番手アコスタと3番手チャントラの差は4.240と更に広がっていた。3番手チャントラと4番手に上がったアルボリーノは、この時点では3.143の差があり、それぞれ単独走行となっていた。前4台はタイム差の変動があるものの、ほぼ単独走行が続く終盤、6番手を走行していた小椋藍(カレックス)が残り2周で前を走るラミレスを抜いて5番手に浮上。

　最終ラップもそのまま上位の順位変動はなく、1位アルデゲール、2位アコスタ、3位チャントラ、4位アルボリーノ、5位小椋でチェッカー。チャントラが母国タイGPのホーム表彰台に上る初めてのライダーとなった。今日10月29日に28歳の誕生日を迎えた野左根航汰(カレックス)は22位完走。

　年間チャンピオンシップ争いは、アコスタが2位、アルボリーノが4位に入り、今大会でのチャンピオン決定は見送られた。現在アコスタ300.5ポイント、アルボリーノ237.5ポイントと63ポイント差、次戦マレーシアGPでアコスタはチャンピオンを獲得するのか。小椋は今大会5位入賞で11ポイント獲得し、ランキングは10位に着けている。残り3戦、羽田、野左根も含む日本人ライダーの活躍にも期待したい。


MotoGP第17戦タイGP Moto2クラス2日目 予選結果
1 フェルミン・アルデゲール(ボスコスクーロ)
2 ペドロ・アコスタ(カレックス)
3 ソムキャット・チャントラ(カレックス)
4 トニー・アルボリーノ(カレックス)
5 小椋藍(カレックス)
6 マルコス・ラミレス(フォワード)
7 アルベルト・アレナス(カレックス)
8 アロンソ・ロペス(ボスコスクーロ)
9 イサン・グエバラ(カレックス)
10 マニュエル・ゴンザレス(カレックス)
11 アロン・カネト(カレックス)
12 デニス・フォッジャ(カレックス)
13 ジェレミー・アルコバ(カレックス)
14 サム・ロウズ(カレックス)
15 ダリン・ビンダー(カレックス)
16 ボ・ベンスナイダー(カレックス)
17 フィリップ・サラッチ(カレックス)
18 バリー・バルタス(カレックス)
19 アレックス・エスクリグ(フォワード)
20 ロリー・スキナー(カレックス)
21 マッティア・カサデイ(カレックス)
22 野左根航汰(カレックス)
23 ルーカス・トゥロビッチ(カレックス)
NC ゾンダ・ファン・デン・グールベルグ(カレックス)
NC セルジオ・ガルシア(カレックス)
NC ジェイク・ディクソン(カレックス)
NC セレスティーノ・ビエッティ(カレックス)
NC 羽田大河(カレックス)
NC ジョー・ロバーツ(カレックス)
NC アルベルト・スーラ(フォワード)