MotoGP第18戦マレーシアGPプレビュー
2023/11/07
MotoGP第18戦マレーシアGPが今週末、マレーシア、ペトロナス・セパン・インターナショナルサーキットで始まる。全長距離5.5km、最大直線920m、右コーナー10、左コーナー5。
MotoGPクラスは、昨年チャンピオンの現在ポイントリーダー、フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)と2番手ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)の差は13ポイント。マレーシアGPは、昨年、バニャーヤとチームメイトのエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)がワンツーフィニッシュしたサーキット。一方、マルティンは前戦タイGPでスプリント、決勝の両レースを勝利し、勢いを増しているに違いない。
前戦ではマルティン、バニャーヤと共に優勝争いをしたブラッド・ビンダー(KTM)は現在249ポイントでランキング4番手。ランキング3番手マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)は310ポイントで2番手マルティンとは66ポイント差。ベゼッキのチームメイト、ルカ・マリーニ(ドゥカティ)は、セパンのテストでトップタイムを出している。
タイGPでは、転倒するまで表彰台争いをしていたアレックス・マルケス(ドゥカティ)、オーストラリアGPで遂にMotoGPクラス勝者になったヨハン・ザルコ(ドゥカティ)。インドネシアGP決勝では4位に入り、タイでも素晴らしい走りを見せたファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)。ワイルドカード参戦、2023ワールドスーパーバイク選手権チャンピオンのアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)ら、ドゥカティ勢は今大会も見どころが多い。
昨年のマレーシアGPでは3位に入り、タイトル争いをしていた2021年チャンピオンのファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、前戦ではクアルタラロと激しく5番手を争ったMotoGPクラス6度の元チャンピオン、マルク・マルケス(ホンダ)の二人からも目が離せない。二人のチームメイト、ジョアン・ミル(ホンダ)、フランコ・モルビデリ(ヤマハ)もここマレーシアではトップ10入りを目指すはず。
タイGPでは暑さなど苦しめられたマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)、8位と健闘したアレイシ・エスパロガロ(アプリリア)、マレーシア出身チーム創始者のラザリ氏率いるCryptoDATA RNF MotoGPチームのミゲール・オリベイラ(アプリリア)、ラウル・フェルナンデス(アプリリア)らアプリリア勢にも注目だ。
ジャック・ミラー(KTM)もチームメイトのビンダーに負けない戦いを残り3戦続けるだろう。RC16仲間、アウグスト・フェルナンデス(ガスガス)とポル・エスパロガロ(ガスガス)の走りも、セパンでは見逃せない。
今大会、怪我で休場中のアレックス・リンス(ホンダ)に代わり、代役イケル・レクオナ(ホンダ)とチームメイトとなる日本人ライダー中上貴晶(ホンダ)の善戦も楽しみだ。
Moto2クラスでは、チャンピオン獲得にトップ4フィニッシュという条件を満たすだけとなったペドロ・アコスタ(カレックス)。トニー・アルボリーノ(カレックス)、アロンソ・ロペス(ボスコスクーロ)、ジェイク・ディクソン(カレックス)、タイGPの勝者フェルミン・アルデゲール(ボスコスクーロ)らが、チャンピオン決定を阻むのか。
日本人ライダー小椋藍(カレックス)、野左根航汰(カレックス)、羽田大河(カレックス)の走りもしっかり見ておきたい。
Moto3クラスでは、ポイントリーダーのジャウメ・マシア(ホンダ)を日本人ライダー佐々木歩夢(ハスクバーナ)が17ポイント差2番手で追っている。その他の日本人、鳥羽海渡(ホンダ)、山中琉聖(ガスガス)、古里太陽(ホンダ)も含め、特に何が起こるか分からないMoto3、こちらも見どころ満載だ。
マレーシアGPは今週金曜日、日本時間10時(現地時間9時)にMoto3フリー走行から始まる。
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